大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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質問コーナーのお答えです。

      2015/12/20

さて、今日は、先日の
『疑問、質問、聞きたい話、ありますか?』
にお寄せいただいたコメントへのアンサーをお届けします。


Q. 歌やギター等は「うわもの」とよく聞きますが、リズムキープやグルーヴなどは、他のドラムやベース等とは全く違う捉え方なのでしょうか?(赤嶺さんより)

A. 曲にはそれぞれのグルーヴがあります。
同じ曲を演奏するミュージシャンたちが共有するグルーヴは、基本的にはひとつ。
楽器の特性によって、またアレンジなどによって、多少の表現のバリエーションはありますが、基本のグルーヴをしっかり捕らえることが肝心です。

Q. 私は、合唱がすきです。クラスのみんなで歌うのがとても楽しいのです。ですが、ここ最近どんどん声が低くなってきて、ソプラノの高い音域が出なくなってきてしまいました。
どのような練習をすればいいのでしょうか??教えてください!(YUIさんより)

A.  YUIさんはおいくつなのでしょう?
「クラスのみんな」という言葉遣いから考えて、中高生でしょうか?
「ソプラノ」ということは女性ですね?
その年齢で、ソプラノだった音域が下がるというのは考えがたいです。
原因として・・・
声帯に結節やポリープなどができて、うまく声帯が閉じられない、
発声のクセで、声帯の厚みが増し、伸びにくくなってしまった、
などが考えられます。
一度、耳鼻科で声帯をチェックしてもらうことをお勧めします。
Q. 当方ドラマーですが、もともと歌うことが好きで、企画ライブで叩きながら歌うことに挑戦しました。言わずもがな、ジョニー吉長さんに憧れて、カヴァーを 演ったのですが、息切れする始末…。ドラムとヴォーカルは、ジョギングしながら歌を歌う感覚に近いのでは、と思っています。こつこつトレーニングするしか ないとはわかっていますが、叩きながら歌うプレイヤーって、プロの方含め少数のような気がして…、いかが思われますでしょうか?(池田道彦さんより)

A.プロドラマーでも歌いながら叩く人はたくさんいます。
カーマイン・アピス、ドン・ビリューワー、レボン・ヘルム、カレン・カーペンター、ドン・ヘンリー、つのだひろ、稲垣純一などなど・・・
ドラムを叩きながらジョギングのときのように息が上がってしまうのは、息を詰めて叩いているか、無駄な力が入っているかの可能性があります。

名ドラマー・河村カースケさんと話していたときのことです。
「カースケさんなんか、毎日すごい運動してるから、エクササイズなんか必要ないでしょう?」と聞けば、
「ドラム叩くのって、力なんか使わないんだよ。激しく叩いているようで、スナップだから。どんなにドラム叩いてたって、運動不足だよ」。

呼吸を整えれば、いろんな可能性が見えてくるかも知れませんね。
Q.私の相談内容は『同じ夢(歌の道)をもつ人との付き合い方』についてです。私の周りには同じ夢をもつ人がいて、その中にはお互い励まし合えるような人もい れば、自分にとってプレッシャーにしかならない人もいます。いい刺激を受けながら自分を高めることは大事なことだとは思うのですが、後者の方にばかりとら われてしまいどうしようもない気持ちになることがしばしばです。大槻先生の考え方やアドバイスがありましたら教えていただければ有難いです。(なつさんより)

A.人間関係って化学反応みたいなものだと思っています。
同じ夢を持っているとか、自分よりも優れているとか、人気があるとか、そういうことではなくって、
その人といて居心地が悪いなら、その人は自分と相性が悪い、
一緒にいると、なんか嫌な化学反応が起きる相手ということ。

それは刺激ではなく、ノイズです。

一緒にいてワクワクするようなパワーをくれる人とお付き合いしましょうよ。

Q. こんばんは。私はジャズ・ドラムをやっています。
ロック・バンドをやってる人から「あの人の伴奏は歌いやすい」という評価を聞くのですが、これは歌うことを伴奏に依存しているからの言葉でしょうか。
私は何度もジャズのライブを見ているのですが、自分が演奏してるときも感じるのですがボーカリストだけではなく上手いソリストに共通するのは伴奏がいらないくらい自立していてメロディーの背後に伴奏が聞こえる感じがしました。
MISUMIさんの歌伴について考えてることを聞かせてください。
またドラマーで歌伴が上手いと思う方は誰ですか?(なおさんより)

A.前述の赤嶺さんへの返信にも書いたように、
ミュージシャンそれぞれが、曲のグルーヴを理解し、表現できることは大切なことです。
ボーカリストも、アカペラで歌ってもリズムやグルーヴが感じられるように歌うことは理想といえます。

しかし、音楽も化学反応。相性のいいグルーヴ表現をする人、そうではない人というのがいるのです。

私が歌いやすいと感じるドラマーは・・・

曲のグルーヴの理解力が優れている人、
歌い手の歌をよく聴いて、その人の表現やグルーヴを捕らえられる人、
アンサンブル・センスの優れている人。

私は長年一緒にやっているドラマー・河村カースケさんが大好きです。
向山テツさん、小田原豊さん、嶋田吉隆さん、岡井大二さん、小林健治さんも素晴らしいし、やっぱり山木秀夫さんのグルーヴは素敵でした。

いいドラマー、たくさんいますよ。


以上、できる限りストレートに私の考えを述べさせていただきました。
参考になれば幸いです。

質問コーナー、また、時々、やりますね(^^)

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