大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

その役の人生を生きる〜名歌手は名優である〜

   

父の影響で、こどもの頃から洋画が大好きで、
素晴らしい映画や、役者たちの名演技にたくさん触れてきました。
映画に教わったことはたくさんあります。

また、映画や俳優たちになぞらえて、
歌や音楽をたくさん語ってきました。

「名優は名歌手。名歌手は名優。」
という、イブ・モンタンが語ったという言葉は、
今もお気に入りで、よく引用します。

歌うことと、演じることはとてもよく似ています。

「このシーンで、こんなセリフを言うとしたら、
呼吸と声を荒げて、興奮気味に大ぶりのジェスチャーで・・・」
と、計算高く演じれば、
どんなに優れたテクニックで演じられていたとしても、
「上手な演技」でしかない。
しかし、名優は、「その役の人生を生きる」。

映画になる、ほんの2時間分の台本には、描かれていない、
その役の人生を、生まれた場面から、時には生まれる前の場面から、
徹底的に想像し、構築し、研究して、その役の人生を生きる。

だから、彼らは、「演じている」のではなく、
「反応している」のだとも言います。

音符や歌詞をただなぞるだけの歌は、台本の棒読みのようで退屈だ。

かといって、
大根役者のように、演技オーバーに歌うのはいただけない。
しかし、完璧に、作り込んで、計算高く歌われる歌は、
どこか左脳で聴いてしまう。
その歌を生き、今あたかも自分の中から取り出される感情のように、
歌えたら、アカデミー賞ものの歌に、きっとなる。

そんな歌を歌えたら、いいよね、と。

22132788_s

今日見た映画、『Blue Jasmine(ブルージャスミン)』の
ケイト・ブランシェットがあまりにも素晴らしかったので、
思わず、こんなブログを書いてみました。

生まれ変わったら、映画女優になりたいなぁと、時折思います。
いえいえ、ウーピー・ゴールドバーグとか、
ベット・ミドラーとかじゃなくってね。
(言われる前に言っちゃうけど。)

やっぱり、ケイト・ブランシェットや、ヘレン・ミレンみたいな、
クールでカッコイイ女優になれたらいいだろうなぁ。。。

 - 未分類

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

スランプに陥ったとき、やってはいけない3つのこと

スランプに陥ることは、誰にでもあります。 なんだか不調で、何をやっても調子が上が …

no image
Think big!

最近、学生たちと話していて、気になることがあります。 これからどうなりたいの?と …

no image
変声期

昨日は12~16才の男の子ばかり、8名のボイトレを担当しました。 17才くらいか …

音楽という「箱」から取り出すもの

ずいぶん昔のことになります。 その奔放かつ、悪魔的とも表されたプレイスタイルに魅 …

no image
音楽のプロは、まだまだ肩身が狭いのだ。

プロのボーカリスト、ミュージシャンとひとことで言っても、 その収入、グレード、仕 …

no image
上達のキーワードは「イメージ力」

歌は、誰かに教われば上達するというものではありません。 もし、有能なトレーナーに …

no image
「そんなの歌ってても売れない」!?

時々、不思議な質問を受けます。 先日のキャサリン(仮名)の質問がまさにそれ。 「 …

no image
「おかあさん声」の主は・・・

昨日、近くのストアにお買い物に行ったときのとこです。 商品に見入る私の横で、親子 …

「いい声が出ない」には、いつだって理由がある。

歌うというのは、カラダの中と外を繋げる作業。 少しスピリチュアルな言い方をすれば …

no image
ことはじめは手帳と日記を書くことから

遅ればせながら、新年おめでとうございます。 ことはじめは1年の目標、ゴール、おお …