大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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「シンガー」というキャリアのゴールを描く

      2015/02/13

プロを目差すシンガーたちには、それぞれのゴールがあります。

ゴールが違えば、歩むべき道も、また少しずつ違うもの。

ここを見誤ると、いらない回り道をしてしまうことがあります。

 

「プロを目差してます」と言えば、「本気の証明」と思いこみがちですが、
こんなに漠然とした目標はありません。

シンガーを目指す若者たちにとって、
時間と若さは、なにものにも代えがたい貴重な財産。

自分が目差すゴールはどこにあるのか。
そして、そのために、自分はどんな道を歩むべきか。
どんな覚悟がいるのか。

そんなことを、真剣に、徹底的に考えてみて欲しいと思うのです。

 

 

アーティストとしてプロを目差すのか、

スタジオミュージシャンを目差すのか、

バンドでやっていきたいのか、

ツアーサポートなどを目差すのか、

ライブ系ボーカリストがいいのか、

コーラスアーティストがいいのか、

ウェディングやお店などで歌う仕事をしたいのか、

ゴスペルなどのクワイアをやっていきたいのか、

はたまた、人に教える人になりたいのか・・・

 

ひとつ、ひとつが、全く違うキャリアです。

 

どんなにライブで場数を踏んでも、
それだけではデビューに至るのは難しいですし、
ライブシーンで実力を評価されても、
スタジオでは全く通用しない人もたくさんいます。

 

コーラスとして、どれだけ全国ツアーを回っても、
ソロアーティストとして声がかかることは、非常に稀です。

 

反対に、ソロアーティストとしてデビューしたという人でも、
スタジオミュージシャンとして実力を発揮したり、
ライブハウスを満杯にしたり、
セッションで大うけしたり、などなどが可能な人は、極一握り。
 
また、さまざまなステージで活躍した実力派シンガーが、
必ずしも、優秀な先生になれるとも限りません。

 

ゴールを見据えて、納得した上で、レッスンやキャリアを積んでいくなら、
それがたとえ、最短距離ではなかったとしても、
必ず自分の人生のプラスとなるはずです。

 

しかし、人に流されたり、深く考えずに、なんとなく行動していると、
あまり長いとは言えないステップアップの時期や、
人生にほんの数回しか訪れない、決定的なチャンスを逃さないとも限りません。

 

一口に音楽業界といっても、意外なほど棲み分けのようなものがあって、
芸能界寄りの音楽の世界にいる人と、いわゆる「音楽業界」の人は、
交わるところが少なかったり。
ロック系、ポップス系、R&B系・・・と、音楽の種類で、
知り合いの範囲が全然違ったり。

 

目的意識を持って、さまざまな人と出会うことも、
だからこそ、必要になるでしょう。

 

まずは、自分自身がどこへ向かいたいのか。
そのために、何をすべきなのか。
今自分がすべき最良のことはなんなのか。

できるだけ、具体的に描いてみましょう。

 

そのときに、年齢や、ルックスや、実力などなどで、
自分の思いを制限しないのも大切なこと。

所詮、人は、思い描けるゴールにしか到達できないのです。

 

今日紹介したひとつひとつのキャリアについては、
また少しずつ、わかる範囲で紹介しますね。

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