大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

人前に立つ前の「MUST DO!」〜ムービー/チェック編〜

      2015/12/20

人前に立って、パフォーマンスしたり、話したりする機会を与えられるということは、
どんなときも、だれにとっても、特別なことです。

それがたとえ、数十人であっても、もしかして数人であっても、
選ばれてその場に立つのですから、そこには責任がともなう。
準備をするのは当然のことです。

価値観はそれぞれ違うでしょうが、
それが重要な場面であればあるほど、徹底的な準備が必要になりますし、

以前も『慣れたらあかん!』という記事で書いたとおり、
どれだけ頻繁にその機会が与えられたとしても、
慣れで、細部に無頓着になってしまってはいけないのです。

そんなとき、準備として、必ず勧めるのが、「自分のムービーを撮る」。

もちろん鏡でチェックすることも大事なのですが、
鏡に映る自分の姿をチェックできるのは、あくまでも鏡と目が合っているときだけ。

高い声や大きい声を出すときに顔が歪む、顎が上がる、首が前に出る、
緊張で頻繁に瞬きをする、視線が泳ぐ、カラダがぐらぐらと動く・・・などのクセは、
鏡だけではチェックしきれないものです。

また、人は鏡を見ているとき、無意識に自分の一番好きな顔をします。
目をぱっちり開き、顎を引き、口角を上げる。
しかし、これでは、自分の本当の表情はとらえられません。
他の人が見るのは、鏡から目をそらしている時の顔だからです。

ムービーであれば、シビアに、客観的に、
自分自身のパフォーマンスをチェックすることが可能です。

ムービーのチェックをして、クセを修正する、
さらにムービーでチェック・・・という練習を繰り返すことで、
精度はどんどんあがります。

誰でも、自分の姿をムービーでチェックするのは苦手なものですが、
勇気を出してチャレンジしましょう!
もちろん、自撮りモードではなく、アウトカメラで撮ること。
可能であれば、誰かに撮影してもらうのもお勧めです。

主なチェックポイントは3つです。

 

1. 視線、首や顔の動き、カラダの動きはどうか?

無駄な動きはないか、
瞬きは多すぎないか、何かを思い出そうとして天井を向いたり、
落ち着かなくあちこち触ったりして落ち着かない様子に見えないか。

 

2. 姿勢はどうか?

姿勢の善し悪しで、説得力は全然違います。
可能であれば、横から、後ろからも撮ってチェックしたいものです。
背中が丸くないか、顎が前に出ていないか、お腹が突き出ていないか、
身体を歪ませたり、前屈みになっていないか。

女性なら、足をド〜ンと開きすぎて立っていないかなども大切なポイントです。

 

3. パフォーマンスや話し方にクセはないか?

「え〜」とか「あ〜」という、ことばのヒゲや、
「ようするに」、「結局」、「ですから」、「そうですね」などの口グセは、
客観的に聴くと、とても気になるものです。

また、スピーチでは、息継ぎのときに「しー」と音をたてて息を吸い込むクセや、
唇を舐めるくせ、
発音するときに立つ、ペちゃっという、いわゆるリップノイズも、
直しておきたいクセです。

いかがですか?
はじめるまでは、ちょっとエネルギーがいりますが、
一度やってみると、その重要性に気づくはず。
ぜひ、やってみてください。

35824645_s

次回は『人前に立つ前の「MUST DO!」〜ビジュアル・チェック編〜』を
お届けしま〜す(^^)

 

 

 - The プロフェッショナル, プロへの突破口

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

口コミで仕事がくる人の秘密の習慣

音楽業界のような、入れ替わりの激しい、熾烈な場所で、 私のようなヴォーカリストが …

ヴォーカリスト必読!マイクとモニターの超絶役に立つお話!!!〜前編〜

昨夜のブログ、そしてメルマガにて、モニターやマイクのお話を書いたところ、 なんと …

「バンマス・マニュアル」を作成せよ! <バンド結成編>

音楽好きの仲間と集まると、 「バンド組みたいよね〜」と、やたら盛り上がるのに、 …

「ライブ前にやらなくちゃいけないこと」なんて、なんにもない!?

「ライブ前に、絶対しなくちゃいけないことってありますか?」   そんな …

「今日はノドの調子が悪くて・・・」

誰にだってのどの調子の悪いときというのはあります。 どんなに気をつけていても、あ …

「イケてないデモ音源」の作り方?

以前、プロへの突破口『デモ音源の渡し方?』という記事を書きました。 プロになりた …

説明不要。ダメ出し無用。

「う〜ん。イマイチだなぁ。。。他にないの?」 アイディアや歌詞、曲デモなどを提出 …

自分との約束

プロフェッショナルやスペシャリストを志すとき、大切なことはシンプルなことばかり。 …

歌詞カードを丸暗記するより大切なこと。

本番直前になると、こういうブログを書いていることを、心の底から後悔します。 &n …

「時間を忘れて夢中になる人」だけが、プロフェッショナルとなる

「ボクね、コーヒー飲もうと思って口に入れるでしょ。 で、そのまま機材の調整はじめ …