「天才はみな、オタク?」or「オタクはみな、天才?」
誰に頼まれたわけでもなく、
1円になるわけでもない。
他人から見たら、ただのオタクか、ナルシスト。
はたまた、くだらないことに夢中になって人生を無駄にしている変わり者。
みんなが遊んだり、飲みに出かけたり、お買い物に行ったり、
ゲームしたり、デートしたりと、「青春」を謳歌している、そのときに、
がむしゃらに自分の世界に没頭して、
意味不明な細部にこだわって、
「一体全体、この人は、どこを目差しているんだろう」と周囲を心配させたり、
「こんなことやってて、何になるって言うんだろう」とあきれられたり、
その世界のことを語らせたらノンストップで、
聞く側がウンザリすることにもまったく気づかずに、果てはうざがられたり。。。
就職を心配するわけでも、
将来を憂うわけでもなく、
寝る間も惜しんで、ただひたすら没頭する。。。
実は、そんな人たちが、やがてどんどん注目され、
世の中に新しい文化や技術を提案していくことになります。
仲間たちが住むアパートを訪ねては、
「曲作ったんだ!聴いてよ!」と、自分の曲を仲間に聴かせたという、
とあるミュージシャン。
あまりに頻繁にやってきては、毎回曲を聴かされるので、
ウンザリした仲間たちは、居留守を使ったこともあったとか。
やがて、彼は押しも押されぬ大スターに上り詰めます。
そのとき、仲間たちはどんな反応をしたのでしょう。
明けても暮れても「お片付け」のことしか頭になかった少女は、
やがて世界的なベストセラー作家になり、
そのエキセントリックな言動やファッションで、
とりあえず目立ち、周囲を驚かせていた、某・広告マンは、
突然パリで認められ、有名ブランドのデザイナーとしてデビューします。
こどもの頃からスターを夢見るも、いまひとつ周囲に認められずにきて、
やがて、自らつくった映像でネットの世界で火がつき、
ブレイクを果たした子もいます。
みんなに共通しているのは、
とにかく、夢中で、がむしゃらで、しかも楽しんでいること。
本人たちにとって、自分の言動は、至って普通。あたりまえ。
オタクのつもりも、特別変わり者という自覚もありません。
それが天才の、天才たるゆえんでしょうか。
アルキメデスも、ガリレオも、エジソンも、アインシュタインも、
スティーブ・ジョブズだって、
同じクラスにいたら、ちょっとお友達になれたかどうかわからないくらい、
オタクで、自分ワールドに住んでいた人に違いありませんが、
きっと、彼らにとっても、自分はごく当たり前の人間だったに違いありません。
実は、凡人だと思っている自分自身にも、
時間を忘れて夢中になれる、
他の人には理解できないくらいこだわれる、
誰よりも得意なこと、
というのが、存在しているものなのです。
「自分に取っての常識は、他人の非常識」とは、
私の著者としての師のことば。
ときに、天才たちの活躍を他人事と思わず、
自分の中にそんな、「才能の種」が眠っていないかを探してみるのも、
大切かもしれません。
世界の明日のために!ね。
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