大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

逆境に感謝を。逆境に陥れようとする「そいつ」にはリベンジを。

   

「絶対に、あいつの方が、オレより可愛がられてる。」

「なんで、あの子ばっかりチヤホヤされるの??」

「どうして、自分はあの子みたいにうまくやれないんだろう・・?」

 

そんな風に、一度も思ったことがないという人は、

よほど環境や人間関係に恵まれているか、
容姿も性格も家柄も才能も頭脳も、非の打ち所のない、完璧な人間か、
先天的にちょっとKY気味の人か・・・

 

ほとんどの人が、1度くらいは、
周囲の自分に対する扱いが、一緒にいる「あの子」に対する扱いと、どうも違う。
自分はイマイチ相手にされていない、などと、
劣等感を感じたことがあるのではないでしょうか?

「人間関係は不公平なもの」とは、とあるプロデューサーのおことば。

 

自分の胸に手をあててみたって、

 

自分はパパッ子だ、マザコンだ、おばあちゃん子だ、
やっぱり息子が可愛い、いや娘の方が可愛い、
長女とは馬が合わない、末っ子は頼りない、

上司のAさんはカッコいい、Bさんはうざい、Cさんは人畜無害だ、
ジョンが一番、いやいや、やっぱりポールでしょ?、リンゴの普通っぽさがいいのよ!、
などなどなど・・・
 
絶対に、ある程度の格付けは存在しているものです。

誰も彼も、公平に、均等に、などということは不可能ですし、ウソになります。

 

また、こうも言います。

大切に扱われなくて悔しければ、実力を磨け、
がんばってひとかどの存在になれ。
いつか、見返してやろうと、自分に誓え。
そんなひどい扱いをしてくれた人に感謝しろ。。。

 

わかります。
わかります。

 

私自身、たくさんの「ひどい方たち」に「ひどい扱い」をしていただいたおかげで、
今日があると、心から感謝しています。

 

しかし一方で、おとななら、
自分の心の中の「好み」や「ランキング」を上手に隠して、
可能な限り人を傷つけないように、気持ちよい人間関係を築けるように、
ある程度努力することも大切だ、とも言えるはず。
 
どんなに、逆境が人を育てるとはいえ、

相手の気持ちなどお構いなしに、
可愛い子、優秀な人、成功者などなどをあからさまにチヤホヤし、
一方で、少しでも自分よりも下と見た人を軽視したり、侮辱したりする、

英語で言うところの”A●shole”な方たちが、
幼気のない私たちの心を傷つけることを、正当化することにはなりません。

 

「あの子」と比較されたときに一番やってしまいがちな失敗は、

比べられた「あの子」にばかりに意識が向いて、
劣等感や自己嫌悪を感じてしまったり、嫉妬を感じたりしてしまうこと。

これでは、あきらかに悪いスパイラルに入ってしまいます。

 

ここで重要なのは、可愛がられる「あの子」ではなく、
自分と「あの子」を比較したあげく、「あの子」ばかりを可愛がって、
自分をないがしろにしている「そいつ」の存在。

  
そこで、そんな「そいつ」たちを冷静に観察&分析してみると、
わかりやすい、共通の特徴が、いくつか浮かび上がってきます。

 

・若かりし頃、どう見てもモテなかった。または、どう見てもモテない。
・容姿や能力、状況や環境など、さまざまなコンプレックスを抱えている。
・自分の近くにいる人間(家族や恋人など)に、自分自身がないがしろにされている。

 

つまり、「な〜んだ」の残念な方たち。

おそらくは人にジャッジされてきたから、人をジャッジしたい。
人に不公平に扱われるのが普通だったから、人を不公平に扱う。

そして、もう一歩突っ込んで考えてみると、
実は、自分自身も、「そいつ」がなんか好きになれないタイプだし、
利害関係がなかったら、好んでつき合いたいひとではなかったりもします。

さて、ちょっと長くなっちゃったけど、今日の結論。
つまんない人に心揺さぶられる自分を反省しつつ、
「いつか見返してやる」と熱い想いを新たにする。

これですね。

4084753_s

 

 

 - Life

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

音楽を「職業」にしないという選択

若い頃から音楽を志して、寝る間も惜しんで練習や創作、 ライブ活動に打ち込んで来た …

「また、やっちゃった」と落ち込まないためには?

人はなぜ、同じ過ちを何度も何度も繰り返してしまうのでしょう? 毎回、それなりに後 …

世界はあきれるほど狭い

むか〜し、 と書きたくなるくらい、遠い昔のこと。 カナダでデビューしないかと持ち …

年齢を重ねることは「変化」であって「劣化」ではない。

「今さら」、「この年で」、などとということばを聞くたびに、 本当にいらっとします …

ハリネズミのジレンマ〜「安心距離」に過敏にならない〜

そんなつもりじゃないのに・・・なんでわかってくれないんだろう? 一所懸命やってい …

ミュージシャンに、定石も王道もない!

「MISUMIさんは、何才から歌っているんですか?」 「やっぱり楽譜が読めないと …

ボーカリストが20代のうちにやっておきたい10のこと

10代、20代のアーティストたち、学生たちを見ていると、 彼らの脳や肉体の柔軟性 …

人生はリハーサルのない、1度限りのパフォーマンス

ひとりのミュージシャンの生涯には、 どのくらいの苦悩や葛藤、挫折があるのでしょう …

どうして私はがんばれない?

「なんか、最近、がんばれないんですよ〜。   がんばらなきゃいけないの …

時間の密度を高める集中のコツとツボ

作品をつくりあげるとき、 制作現場で、 そして、トレーニング、練習、リハーサルで …