大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「できないこと」は「やらないこと」よりも、ずっとずっとマシ

   

「いつかやりたい」「いつかやろう」と思い続けていること、いくつありますか?

 

こどもの頃、「いつかやりたい」と思っていたこと。

世界一周をする。トゥシューズを履いて、バレエを踊る。
スキューバダイビングをする。新体操をやる。
飛行機を操縦する。フルマラソンを走る。英語ぺらぺらになる。
バンドをやる。富士山に登る。海外留学をする。乗馬をする。。。。

 

こどもの頃の「いつかやろう」は、

やがて、「お金ができたら」「時間ができたら」になり、

「こどもが大きくなったら」「仕事が一段落したら」になり、

気づいた頃には、「いつかやりたかった」「今さら無理だ」になっていく。

 

もちろん、「やりたい」の程度にもよりますし、
なんでもかんでも片っ端からやればいいということではないけれど、

 

心の中にずっとひっかかっている「憧れ」のようなものがあるなら、
それはGOサインととらえるべきではないか、というのが私の考えです。

 

「今さら」と思うかも知れないけど、
これからの人生の中で、今日、この瞬間の自分が一番若いわけで。

できない理由を数え上げてため息をついたり、
周囲への言い訳を考えては恥ずかしくなったりする暇があったら、
とりあえず、やってみればよろしい。

 

絶対に確かなことは、
やらないことはできないということ。
そして、やってみなくちゃ、できるかできないかはわからないということ。

 

年齢が、体重が、筋肉が、反射神経が、記憶力が・・・

しのごのしのごの、いいたい気持ちはわかります。

っていうか、この文章は、私自身にも書いているわけで、
だから、思いっきり、しのごのしのごの、言いたくなります。

 

でも、どんな状況でも、可能性はいつだってフィフティ、フィフティ
できるか、できないか。つまり確率は50%なわけです。

 

じゃ、やれば・・・?

 

年齢を重ねることで、若い頃何かをやるよりも圧倒的に有利なことがいくつかあります。

 

1.余計な見栄や競争意識がない分、失敗してもいいや、と力を抜いてやれるから、楽しい。

 

2.物事の本質はみな似たようなところがある。積み上げたさまざまな経験やスキルから、挑戦する物事の本質もとらえやすい。

 

3.人脈やお金があるので、最短距離、最善の方法を選び取れる。

 

いかがでしょう。

 

できないことは、やらないことよりも、ずっとずっとマシ。
少なくとも納得できる。

一歩を踏み出すことが肝心なのです。

6069051_s

 

 

 - Life, 夢を叶える

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  関連記事

「戦略とは何をやらないかを決めること」

「戦略とは何をやらないかを決めること」。 ビジネスの世界で、よく言われることばで …

おわりははじまり。

酉の市が立ちはじめると、 あぁ、もう年末よね、と感じてしまいます。 そもそも日本 …

音楽業界で「出会い」と「チャンス」をつかむ5つのヒント

音楽の世界で生きていくため、 認められるため、 生き延びるためには、 自分のゴー …

「どうやったらライブにお客さん、来てくれますかね?」

「MISUMIさ〜ん。どうやったらライブにお客さん、来てくれますかね〜?」 &n …

未来の自分を信じる~Singer’s Tips#29~

自分がオーディエンスだったら、 どんなシンガーを見たいか? どんな歌を聴きたいか …

プロの世界で活躍できる子たちの5つの違い

学年の終わりが見えてくるこの時期、 口には出さないけれど、みんな、心の中で 将来 …

「たった1曲しか歌うチャンスをもらえないとしたら、 なにを歌う?」

「たった1曲しか歌うチャンスをもらえないとしたら、 なにを歌う?」 アーティスト …

Keep on Dreaming!〜夢を叶える決意

エアロスミスのヴォーカリスト、 スティーヴンタイラーがステージでこう叫びました。 …

当たり前に続けることが、「特別な力」になる。

中学、高校と、 6年間も練習をしまくったにも関わらず、 ピアノもギターも「残念」 …

「これはイヤ」はわかるのに、「これが好き」を選べない。

以前、(たしかジェームズスキナー氏の本だったと思うのだけど)自己啓発書のワークで …