大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「送り手」になりたかったら、「受け手」と同じことをしていたのではダメです。

   

「歌が好きだから、毎日歌っているんですよ」という人は、たくさんいます。

毎週のようにひとりで、またはお友達とカラオケに通っているという人も、
本当に、本当にたくさんいる。
 

中学生、高校生の頃からそんな生活をしていて、
「私も歌手になれたらいいなぁ」と思っている子が世の中にどれだけいることか。

 

そう考えると、人前で歌うチャンスをもらえることは、
もう奇跡のようなもの。
 

それなのに、早くからそんなチャンスをもらっている、
若手ボーカリストや、その卵たちに、その練習方法を聞くと、
「カラオケ、よく行って練習してます」
「毎日、家で歌ってま〜す」
と、単なるカラオケ好きの若者と変わらない答えが返ってきて、
がっかりすることしばしばです。

 

カラオケに通うこと自体は、練習とは言えません。
カラオケはファンの、つまり「受け手」の、音楽の楽しみ方のひとつです。
 

「送り手」でありたい、「送り手」になりたいはずの人たちが、
「受け手」と同じことをやっていたのではいけないんです。

 

単に好き、というのではなく、好きを極めなくてはプロとは言えません。

 

上達するための練習で大切なポイントを整理しておきましょう。
 

1.歌うためのフォームをカラダにたたき込むこと。
 
姿勢はもちろん、歌う時のチカラの流れ、口の開き方、表情筋の使い方…etc.

無駄のないフォームがいいパフォーマンスにつながるのは、すべてのスポーツと共通です。
 

2.音楽の、楽曲の、基本的なルールを学ぶこと。
 
音程やピッチ、リズム、フレーズなどは、音楽や楽曲のルール。

音楽のルールとはどんなものか、この曲の中には、どんな細かいルールがあるのか、
そんなことをくみ取る、学び取るために、徹底的に聞き込むこと。

さまざまな音楽を聴くことも大切です。

 

3.ルールに沿って正確なパフォーマンスができるように反復練習すること。
 
来た球を正確にヒットする。
打たれたボールを確実にブロックする。

技を知っていても、タイミングがあわなければ、必要な筋肉がなければ、
またコツがわからなければ、結果を出すことはできません。

 

コツをつかみ、タイミングを合わせるためには、
そして筋力、瞬発力を身につけるためには、反復練習しかありません。

 

 

いかがでしょうか?

同じことをやるのにも、違う視点、違う目的意識を持つだけで、
結果が変わって来ます。
人と違う意識を持つから、人と違うところにいける。

覚えておいて欲しい、大切なことです。

 

2272009_s

 

 

 

 - The プロフェッショナル, 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

Comment

  1. カラオケンジ より:

    メルマガ購読したいのですが、メアドを登録するテキストボックス領域が短くて、アドレス全部入りません。

  2. otsukimisumi より:

    お手数おかけしてすみません。下記から、メルマガ登録の件をご連絡いただけましたら、スタッフが手動にて対応させて頂きます。
    どうぞよろしくお願いします!
    http://magicaltraininglab.com/contact/

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

バンド・メンバーの選び方と、 そのメリットデメリット

友達と意気投合して、生まれて初めて組んだバンドが、 どかんと売れて、人気もバンド …

「違和感」をスルーしない

「違和感」は、ふわっと舞い降りる感覚です。   レコーディング中プレイ …

「ジャストフィット」を探せ!

初めて手に入れたギターは、ピアノのおまけにと、 お店の人がサービスでつけてくれた …

精度の高い”フォルティッシモ”を持て!

ダイナミクス、すなわち音量の強弱のコントロールが 音楽表現の大切な要素であるとい …

ボイトレ七つ道具、公開(^^)

最近、講演やセミナーをするときだけでなく、通常のボイトレをするときにも、 声のし …

で、「グルーヴ」ってなんなん?

「あいつのプレイ、グルーヴしてないんだよね」 「もっとグルーヴ感じて歌わないと〜 …

「ライブ前にやらなくちゃいけないこと」なんて、なんにもない!?

「ライブ前に、絶対しなくちゃいけないことってありますか?」   そんな …

情報の価値を最大化するための5つのヒント

おなじ曲を聴いているはずなのに、 聞き手によって、耳に入ってくる情報はまるで違い …

自分のスタンダードを持つ

「プロフェッショナルは自分のスタンダードを持つべし」が私の持論です。 「スタンダ …

口コミで仕事がくる人の秘密の習慣

音楽業界のような、入れ替わりの激しい、熾烈な場所で、 私のようなヴォーカリストが …