問題意識とスリルが「学び」のカギ
2016/10/27
人の話を素直に聞く、言われたことを一所懸命やる、ということは、
人にものを教わる人の姿勢として、とても大切なことです。
でもね。それだけではダメなんです。
問題意識を持つということ。
いつも、「なぜ?」「どうして?」と疑問を持ち、
それを解明していこうと努力することが積極的に学習するということです。
例えば、「お腹に空気を入れて」と言われたら、
黙ってお腹に空気が入る感覚を味わうのも大事ですが、
一方で、「え?空気の入るのってお腹だっけ?」と疑問が生まれませんか?
「横隔膜を引き上げて!」と言われて、「横隔膜ってどこにあるんだろう?」
「どんな形してるんだろう?」「そもそも何なんだろう?」
という疑問を持たないから、頭をよぎってもそれをスルーするから、
脳のレベルでカラダの使い方を理解できないのです。
だからといって、
何でもかんでもお手軽に質問すればいいかというと、それは違います。
正解は自分で見つけるからスリルがある。
スリルを感じるから、どんどん掘り下げていきたくなる。
面白くなる。
そうして仕入れた知識は一生ものです。
それこそが、カラダの感覚と共に、しっかりと脳に刻まれて、
けして自分から逃げていくことのない、ホンモノの学習です。
現代は、疑問を持ったその瞬間に、PCを開くだけで、
いくらでも情報が飛び込んでくる時代です。
調べて行くうちに情報を効率よく得るためのノウハウもわかってきます。
どうしても解決できないとき、
その答え合わせを、トレーナーに投げかけてみると、
それまで以上に深い情報を手に入れることができたりもします。
いつも言うことだけど、
人よりも頭一つ抜け出たいなら、人と同じ事をしていたらダメです。
黙って素直に、言われたことを一所懸命やる・・・なんて、
つまり基本中の基本なんです。
そこから一歩進むこと。
問題意識を持つこと。
スリルを感じながら、積極的に学んで行くこと。
そんな積み重ねが、やがて大きな差を生むのです。
今日14時頃発行のメルマガでは
『いいボイストレーナーとは?』について書きました。
最近、ちょっとひどいトレーナーの話を連続して聞いてしまったので、
ちょいと激しく書いてます。
また、「MISUMIさんってコワイ」って言われちゃうのかな〜?
バックナンバーも読めますので、よろしければ是非こちらから登録してくださいね。
関連記事
-
「お前よぉ、いい気になれよ」
かつてツアーのお仕事をした男性タレントのアンディーさん(仮名)が、 打ち上げの席 …
-
雑念チェーンをぶった切る!
練習や課題に集中できないとき、どうしていますか? 凡人には雑念がつきものです。 …
-
芸事や勉強を長続きさせる秘訣
芸事や勉強は恋愛と同じです。 どんなに,「ためになるから」、「将来、役に立つから …
-
ノドだけ労わりゃいいってもんじゃないので。
秋はスケジュールの動くときです。 勝負をかける大きなイベントを秋に持ってくるアー …
-
平均的な舌って、なに?
誰しも、生まれながらの自分のカラダが、 自分にとってのスタンダード=標準規格です …
-
トレーニングの最大の難関は「はじめる」
どんなトレーニングでも、続ければ必ず結果が出ます。 それがトレーニングの本質とい …
-
聴覚 視覚 筋感覚
歌がうまくなりたい、いい声になりたい、と思うなら、 研ぎ澄ましたい感覚が3つあり …
-
本気でぶつかりあう。
一所懸命やっている子には、一所懸命教えたくなる。 めいっぱいがんばっている子は、 …
-
言霊。声霊。
忘れられないことばというのがあります。 言った本人は、単なる会話の流れで、何の気 …
-
「知は力」・・・発声の科学を学ぶ意味
歌の上達の一番の早道は、 なんといっても優れた歌い手を徹底的に研究し、真似てみる …
- PREV
- レッスンの価値は受け手の情熱が決める
- NEXT
- 声のクオリティを上げる!