大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

音楽だけじゃ不安だから、やっぱ就職しちゃおっかなぁ〜?

   

「音楽を仕事にしたいけど、食べて行かれるのかどうか不安。」

「将来のことを考えれば、きちんと就職する方がいいに決まっているけど、
音楽活動が自由にできなくなるのでは・・・」
 

就職や自立を控えた学生なら、
よほどの天才か、相当勘違いしている人でもない限り、
誰もが一度は悩むことでしょう。

 

仕事につけば、学生の頃のように音楽ができなくなるのは当然のことです。

一日中、好きな音楽のことだけを考えて、練習して、
暇があれば仲間とスタジオに入って、
ライブハウスにどんどん出演して・・・

そんなことができるのは、大学生くらい。

 

就職すれば、毎朝決まった時間に出勤して、
一日最低8時間は仕事のことだけを考え、
仕事仲間と時間を過ごすことになります。

責任のある仕事につけば、結果を出すことが求められますから、
勉強しなくてはいけないこともたくさんあります。

残業しなくてはいけない会社もあるでしょうし、
遅くまで会社関係のお付き合いをしなくてはいけないときもあるでしょう。

土日返上で働かなくてはいけないときさえ、あるかもしれません。
今日リハなんで・・・なんて勝手に仕事を早退したり、

ライブだから休日出勤なんか無理です!
なんて、言えるような会社ばかりではありません。

 

 

ならば、あまり責任のないような、お茶くみ的な仕事についちゃおうっ。
とりあえず2~3年就職して、その間適当に貯金して、
さっさと会社やめちゃおうっ・・・

な〜んて、甘い考えの女子もいるようですが、
それでは、1年2年も、「使えない新入社員」の研修にお金と手間をかけて、
おまけに、お給料や保険料を払ってくれる会社というものに、
あまりにも失礼というものです。
 
加えて、そんな態度で仕事をしている人が、
「就職して安心」なんて言える世の中では、最早ありません。
 
クビになったり、結婚や出産などで、一度退職すれば、
一から出直しです。

いくらでも替えのいる仕事は、何年やっても「キャリア」とはいえないのです。

 

 

そして、これらは、音楽のお仕事にも同じように言えます。

つらくても、苦しくても、関係者に会いたくなくても、
好きでもない音楽をやらなくちゃいけなくても、
自分のバンドの活動なんかそっちのけにしても、
やらねばならぬのがお仕事。
 
拘束時間などは、会社員の比じゃないようなお仕事もたくさんあります。

ある程度キャリアを積めば、そこそこのギャラはいただけるようになりますが、
ライブ系のお仕事は、何年やっても集客次第。
キャリアによってギャラが上がるわけではありません。
 
若いほどギャラがいいようなお仕事だって、もちろんあります。

 

 

そして、どんなタイプのお仕事をしていたとしても、
肉体労働であることに代わりはありません。

 

 

さて、ダブルキャリア、
つまり、2つの仕事をバランスよくやるためには、

人の倍、働く、

人の倍、勉強する、

人の倍、頭をつかう、

人の倍、人脈をつくる、

人の倍、時間を使う、

このどれかしかありません。

 

楽をして手に入るキャリアなんて、どこにもないのです。
どんな仕事でも、手を抜けば、必ずそれが仕事の精度に反映されます。
精度の低い仕事をすれば、結果は必ず自分に跳ね返ってきます。

反対に、どんな仕事も、自分の能力を出し切って取り組めば、
きっと、人一倍結果が出せるようになる。
その結果が、もう一方のキャリアにも、必ずよい影響を及ぼすことになります。

 

そして、たとえ、どちらかの、
または両方の仕事を離れなくてはならないときが来ても、

そうして築いたキャリアは、必ず別のキャリアの下積みとなり、
次へのスタートを切れるでしょう。

 

とにかく、誠心誠意取り組む。
これしかないんですね。

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 - Life, 音楽人キャリア・サバイバル

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