大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

時間は前にしか進めない。

   

昨日、ロンドンへ向かうの飛行機の中でのこと。

周囲の人が何度も自撮りをしたり、
飛行機の内外の風景や機内食をスマホやデジカメに収めています。

機内にはなんと有料ながらWi-Fiのサービスまであって、
「”Stay Connected”=つながっていよう」文化は、
ついに、空の上でのSNSまでも、可能にしてしまったようです。

 

そんなことに時間をつかって、もったいない!

なんでそんなことに夢中になれるのかわかんないよ。

 

SNSが苦手という人たちは、そんな風に言います。

 

確かに、いいおとなが、パシャパシャ写真を撮っては、
SNSにアップするのは、冷静に見てみれば、
なにやってんの?なんのためにやるの?と思えなくもない。

 

インターネットなど存在しなかった時代は、
みんなもっと周囲を見ていたのにとか、自由だったのにとか、
そういうものの見方もあるでしょう。

しかしです。

ひとりぼっちで、不安な思いを抱きながら、
何度も海を渡った身にしてみれば、

あぁ、なんていい時代になったんだろう、と心から思えます。

 

孤独との戦いだった、言語や文化のまったく違う世界での暮らしが、
家族や友人といつでもつながれるようになったことで、
どれだけ気楽に、心救われるようになったことか。

 

 

海外で暮らしていた時代に、もしもSNSがあったら・・・

家族や彼氏や友達や、そんなたくさんの人たちのリアルな声が、
つらかったあんな時や、こんな時、
もっともっと私を支えてくれたのではないか。

あの時知り合った、世界各地から留学していたたくさんの友達と、
今でもつながっていられたのではないか。

不毛に思えた日々の生活を、客観的に伝えようとすることで、
自信を修復したり、勇気を奮いたたせたり、できたのではないか。

そんな風に思えるのです。

 

もちろん、SNSがなかったからこそ、

なにがなんでも英語でコミュニケーション取れるようにならなくちゃと、
必死に勉強に取り組めたのでしょうし、

祖国の人たちとつながれないからこそ、
世界各地の人たちと友達になろうと夢中になったのでしょう。

短期間でたくさんの曲を制作できたのも、
ひとりぼっちで不安だったからかもしれません。

 

時代が違ったからこそ、なし得たであろうことは、数えきれません。

 

しかし、SNSが発達したからと言って、
それらが選択肢から消えたわけではない。
勉強に集中できないことや、英語が上達しないこと、
心が強くなれないことなどなどを、SNSのせいにするのは間違いです。

 

どんな時代も、志高い人は、新しい世の中のいい面だけを利用して、
バランスを保ちながら、自分を高めていくものです。

 

時間は前へしか進めません。

移りゆく世の中から目をそらさない勇気を、
たとえ何才になっても、なくしてはいけない。

そうして、少しずつでも、時代になじみながら、
自分なりの心地よいバランスを見つけていくことこそが、
激動の時代を自分らしく生き抜く唯一の方法なのだと信じています。

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Old meets New.

 - Life

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