大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「カラオケいかない?」

   

ずいぶん前のことになります。

友人の家でごはんをご馳走になっていたら、
友人の奥さんが、急に、「カラオケいかない?」とおっしゃる。

 

正直、カラオケって、まぁ、必要のない環境にいるので、
(基本、生オケで歌う人なもので)
カラオケのマナーとかノウハウとか、全然わからないし、
 
いわゆるJ-popは一切知らないから、
なにを歌っていいのか困るし、
 
「なにか歌ってください!」と言われてマイクを持てば、
不覚にも本気になって、空気変えるし・・・
 
自分で言うのもなんですが、
まぁ、あんまりカラオケに誘っておもしろいタイプの女じゃありません。

 

「う〜ん。カラオケってあんまり・・・」と難色を示すと、
奥様、「MISUMIちゃん、歌、教えてよぉ〜」とおねだりモード。
 
ごはん、ご馳走になっちゃっていたもので、そう言われると断れません。
 
恩はきちんと返したい方なので、
じゃ、行きましょうか、と、みんなで出かけたわけです。

 

早速、奥様、ご機嫌で歌いはじめました。

私としては、ご馳走になった分、
少しでも役に立つことを言ってあげたくて、
 
一所懸命彼女の歌を聴いては、
「もうちょっと、こんな感じで歌うと、もっと歌いやすくなるわよ」とか、
「マイクをこう持った方がいいわね」などなどと、
アドバイスをしました。
 

そうしたら、帰りがけに、奥様にこう言われちゃったのです。
 
「MISUMIちゃんとカラオケ来ると、ちっとも楽しくないわ〜」

 

・・・

そうですよね〜。
 
「教えて」というのは、「謙虚なお誘いのことば」で、
それを間に受けてしまった私は、KYか、職業病か。。。
 
カラオケのおつきあいは本当に難しいと思った出来事でした。
 

音楽の楽しみ方は人それぞれ。
もちろん、カラオケの楽しみ方もそれぞれです。
 
大勢で出かけて、みんなでわぁ〜〜っと大きな声を出すのが楽しいという人もいれば、
 
静かに、お互いの歌を聴いて、拍手を送り合うのが好きという人もいる。

 

カラオケを発表会なみに重く考え、
カラオケに出かけるために先生について練習を積む人もいれば、
 
ゲーム感覚で、「とりあえずスコアで満点を取る!」
というのに命を燃やしている人もいます。

 

合コンの延長という人、
カラオケ=二次会と考えている人、
ストレス発散の「ひとカラ」がいい!という人もいます。
 
自分のレパートリーの練習用に、
家にカラオケセットを購入したというアーティストさんたちだっています。
 
ちなみに義父も、カラオケが大好きで、
自宅練習用に立派なカラオケセットを入れています。
 
真剣にうまくなりたいから、ひたすらカラオケに通っているという、
未来のスターもたくさんいます。

 

 

実は、私自身は、芸達者な人や、歌が大好きという友人や家族が
楽しそうに、一所懸命歌っているのを、
お客さんとして見て、盛り上げるのが好きです。
 
そんなときは、先生モードも完全にオフ。
大好きな人たちが楽しそうにしているのって、見ているだけで楽しいものです。

 

 

最近では、ミュージシャン限定カラオケというのが好きです。
好きな時代のロックの名曲をひたすらみんなで、ハモる。
そして、みなさん、やたらうまい。
マイクが何本あっても足りない、めっちゃ気分のいい時間です。

 

日本が生んだ、カラオケ文化。
 
「酔っ払いが騒ぐ場所」というイメージが強いですが、
実は、奥が深い、付き合い方によっては、本当に素晴らしいもの。
 
自分なりに、上手なつきあい方をみつけたいものです。

19400175 - happy group of people karaoke singing at the bar

 - 音楽

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