大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

自分を追い込める人こそが、最も成長する。

   

人の一所懸命度は、
その人のおかれている状況の難しさに比例する。

 

よく言われることですが、
一所懸命学ぼうという大人たちの姿を見るたびに、
ホントだなぁと、しみじみ感じます。

 

時間がないほど、一所懸命時間を見つけて練習する。

距離が離れるほど、学習欲求が高くなる。

努力することで、自分が受けているレッスンの価値を高めたいと考える。

年を重ね、学習スピードが落ちるほどに、
少しでも学んだことをモノにしようと、
あの手、この手、工夫をこらす。

 

やっぱり、
切羽詰まること、
追い込まれることは、
人間がエネルギーを出すために必要なことなのです。

 

とはいえ、
若い頃は、なかなか限られた時間の大切さに気づけないもの。

「時間」というものに対する漠然とした不安はあるけれど、
なかなか現実問題として、とらえられないのは、

年を重ねることでしか、時間を経験することができない以上、
仕方のないことなのかもしれません。

 

例えば、大学生たちは、卒業ライブの指導期間に、
劇的に成長します。

 

大きな会場でのコンサートを目の前に、
自分の実力に直面し、焦る、

卒業までのカウントダウンに入って、
はじめて時間が限られていることに気づく。
そこでやっと、

納得いくまで、練習する、
指導に当たる講師たちにどんどん疑問をぶつけ、
フィードバックを求め、

歌だけでなく、すべてにおいて、自分を磨こうと、
持てるエネルギーのすべてを集中させる・・・

 

「在学中にこのくらい真剣に取り組めていれば、
みんなすごいミュージシャンになったろうにね〜・・・」

などと、先生方がぼやくのも無理はありません。

 

誰よりも早く、誰よりも強烈に、
自分を追い込めた人、
そこに立ち向かって行けた人が、一番成長する。

 

自分の環境、状況は、いつだって、自分がつくるのです。

32450024 - handsome hipster modern man calling by mobile phone in tram in night

コアでマニアックなネタを中心に不定期にお届けしているヴォイトレ・マガジン『声出していこうっ!me.』
購読はこちらから。

 - 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

  関連記事

バンドとカラオケは全然違うっ!

カラオケ育ちの若者たちは、バンド内のコミュニケーションが実に苦手です。 &nbs …

アドリブ上達の唯一の方法

「音程感のないアドリブをやるくらいだったら、 素直にストレートメロディだけ歌って …

「声質なんか似ないでしょ?」〜歌の完コピ〜

私のプロフィールに書かれている「300曲以上完コピした」を読んで、 「結構、盛っ …

「練習」とは「工夫すること」

楽器や歌を習得したい。上達したい。   しかし、実際、何からはじめたら …

no image
人はアウトプットすることで成長する

「学ぶ」といえば、本を読んだり、音楽を聴いたり、人の話を聞いたりと、 インプット …

no image
なくて七癖、カツゼツ編

自分の発音のクセ、知っていますか? 方言やアクセントの話ではありません。 50音 …

no image
話を聞かない生徒 話をさせない先生

「これは、こんな風に歌うのよ」と、 お手本を聴かせるためにこちらが歌い出した瞬間 …

ゆっくりやってもできないことは、速くやってもダメ

そんなの当たり前でしょ?と言われそうなタイトルですが、 実は、この当たり前を知ら …

カバー曲の歌唱にオリジナリティをプラスする3つの方法

「オリジナリティ」と「クセ」は紙一重です。   「オリジナリティあふれ …

「歌の表現力」ってなんだ?

表現力と言うことばを聞いたことがあるでしょうか?   「彼はテクニック …