大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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風邪でもなんでも 「声を出さなくちゃいけない時」に絶対やること

      2017/04/20

現在アニメディレクターとして仕事をする姉が、
まだ、ただのアニメオタクだった、中学生くらいの頃のこと。
 

『タイガーマスク』の伊達直人や
『宇宙戦艦ヤマト』の古代進の声優を務めたことで人気を博した、
声優・富山敬さんが、父の後輩ということで、
父と一緒にお目にかかって、
お話を聞く機会をいただきました。
 

いろいろとアニメのお話を聞いた後で、
最後に姉が富山さんにした質問は、
 
「あの、風邪を引いたときは、どうするんですか?」

富山さんは冷静にこう答えたそうです。

「風邪はひかないことにしています」

 

そうそう。
声優さんも、ヴォーカリストも、
風邪なんか引いちゃいけないんです。
 
それも、仕事で、人前で、歌うようなときに、
声を聞いた人がわかるような風邪を引いたら、
絶対にダメなんです。
 

・・・でもさ。

風邪、ひくよね。

やっぱ、ひくよね。

人の子だから。

ひくよね。。。
 

風邪についてはいろいろ書いてきましたが、

風邪に克つ方法
風邪のサインを見逃すな!

やっぱり、困るのは、声が出ないとき。
声が枯れたとき。

 

基本、
↓こちらでも書いた通り、
風邪をひいたら歌っちゃだめなんです

風邪を引いたら声を出しちゃいけないんですが、
仕事じゃ、そうはいきません。
 

今日は、
『風邪でもなんでも
「声を出さなくちゃいけない時」に絶対やること』

を独断と偏見にてお届けします。

 

まず、前日、前々日、
「これ、やばいでしょ」と思ったら、
 
1.四の五の言わずにお医者さんに行く
2.むくみを恐れず、水分をたくさん取る
3.フルーツ+ビタミンCをとりあえずたくさん取る
4.消化にいい、栄養のある、温かいものを食べる
5.ノドまわりを温める
6.着込んでカラダ全体を保温する
7.たっぷり寝る
8.汗をいっぱいかく
9.寝間着を何度も着替える
10.着替えるたびに、ビタミンCと水分を取る
 
これで、かな〜〜り症状が軽減されます。
 
声が出ないのは炎症です。
 

炎症をよくするには、とにかく代謝を上げて、
カラダにがんばって治してもらうしかありません。
 
日頃から、アルコールやカフェイン、
ニコチンなどを大量に摂取している人は、
腎臓肝臓が恒常的にお疲れですから、
クスリはなかなか効きません。
 
胃腸が弱い、新陳代謝が悪いと、
体温がなかなか上がりませんし、汗もかけません。
 
日頃からの基礎体力、体調管理、本当に大事です。

 

そして、歌う日は、
とりあえず、カラダをゆっくり起こしましょう。
 
炎症を酷くしないように、
急激な刺激は避けたいのですが、
 
ウォーミングアップなしには、
声は出てくれません。
 
痰が切れずに苦しい想いをすることもあるでしょう。

 

水分とビタミンをたっぷり取りながら、
少しずつ、ゆっくりウォーミングアップして、
 
本番に一番いい状態になるように、
アドレナリンも適度に上げましょう。
 
うがいや、プロポリススプレーも忘れずに。

 

後は集中して、
呼吸を整えるだけです。
 
「キレイな声を出そう」という想いに、
声帯様は答えてくれます。

 

結局風邪の状態も自分自身の心身がつくっているもの。
 
やるだけやったら、後は「信じる心」ですよね。

 

 - カラダとノドのお話, 声のはなし

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