オリジナリティ
「オリジナリティにこだわってるんで。」
と、オリジナル曲をやっているバンドや、
アーティストはたくさんいますが、
本当の意味でのオリジナリティを感じられる演奏や、
アーティストには、滅多に出会いません。
「オリジナル曲をやること」イコール、
「オリジナリティがある」ということでは、
どうやらないようです。
いわゆる「オリジナル曲」の多くが、
オリジナリティがあると言われている、
○○というバンドの劣化コピーだったり、
△△というアーティストのミスコピー。
一方で、カバー曲をやっていても、
そこにオリジナリティあふれるアレンジを施していたり、
パフォーマンスそのものにオリジナリティがあふれている、
バンドやアーティストもたくさんいます。
オリジナリティの原義は独創性。
「他人をまねることなく,独自の考えで物事をつくり出す性質能力。」
しかし、「人と違う事」ばかりを意識してなにかをやれば、
色物扱いされるのが関の山です。
そもそも、誰かを意識している段階では、
オリジナリティある作品は、
なかなか生まれてこないものかもしれません。
シンガーにもオリジナリティあふれる歌唱スタイルを持つ、
といわれるシンガーがいます。
しかし、それはけして、
「他の人とは違う歌い方をしたい」
という欲求から生まれるスタイルではなく、
たた、自分の心、感性に忠実に歌っていたら、
オリジナリティある歌い方になった、ということ。
作品づくりもおなじなのではないか。
自分の感性を極める。
自分の表現を極める。
自分自身を極める。
そこに、工夫が生まれ、
研究や鍛錬がなされ、
オリジナリティが生み出される。
自分自身であるということ。
それこそが最もオリジナルなことなのだけど、
それを極めるのは、なかなかに修行のいることなようです。
オリジナリティにこだわるなら、
本気でこだわらなくちゃ、ってことなんですな。
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