大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

平均的な舌って、なに?

   

誰しも、生まれながらの自分のカラダが、
自分にとってのスタンダード=標準規格です。

それぞれのサイズや厚み、重さによって、
つかう筋肉の感覚も、強度も違うわけです。

手足の長さなどの違いは一目瞭然ですが、
人間には、人と見せ合ったりしない限り、
他の人との違いに気づかないカラダの部分がたくさんあります。

性に関わる部分だけではありません。
実は口の中も、同じです。

これまで、レッスンを通じて、
さまざまな人たちの口の中を見せてもらってきました。

もちろん、専門家であるお医者さんの比較にはなりませんが、
それでも、かなりな数を見て、毎回驚くのは、
舌、口蓋垂、咽頭などの形やサイズのバリエーションです。

中でも、もっともその違いが顕著なのが舌でしょう。

自分の舌は自分にとってのスタンダード。
あえて、他の人に見せてもらうようなものでもないし、
まして、会話したり、食事したりするときに、
他人の舌をまじまじと見たりすることもありません。

では、あなたは自分の舌をじっくりと観察したことがありますか?

舌の色や苔の状態ではなく、形や厚み、長さです。

ビックリするくらい長くて、顎まで届く人がいます。
2317477_s

ここにもひとり・・・

反対に、がんばって伸ばしても、
下唇をギリギリ覆えるくらいしかない、
短い舌の人もいます。

顎の真ん中くらいまで伸びるのが平均的でしょうか。

また、日本人の舌の厚みの平均は2㎝程度と言われていますが、
前後1㎝くらいの誤差は普通にあると思われます。

口の横幅と同じくらいの巨大な舌を持つ人もいますし、
ぺらっと薄くて、小さな舌の人もいます。

舌が短いとラ行やタ行などの発音に苦労しがちですし、
大きすぎると、声がこもりがちになります。

形やサイズだけではありません。

舌が常に緊張して、とんがってしまってしまったり、
舌の奥に力が入って、喉の奥が見えにくくなってしまったりすれば、
カツゼツだけでなく、発声や呼吸にも影響を与えることになります。

まずは一度、じっくり自分の舌を観察してみませんか?

 - 未分類

  関連記事

no image
「やる気」を引き出す3つの方法

まれに、「やる気のない生徒にボイトレをする」という、 謎の事態に遭遇することがあ …

風邪のサインを見逃すな!

以前、『風邪をひいたら歌っちゃだめなんです』 という記事に書いたように、 レッス …

no image
脱・質問マニア〜自分の頭で考える!〜

「私、どんな歌、歌ったらいいですかね?」 「練習すればもっと声って出るようになる …

無責任なコメントに心乱されない

まだ学生の頃だったでしょうか。 通りがかりの野外ステージでやっていた、公開オーデ …

no image
技術によって人間は進歩するのか、退化するのか?

技術によって人間は進歩するのか、退化するのか? はじめてレコーディングのお仕事を …

音楽という「箱」から取り出すもの

ずいぶん昔のことになります。 その奔放かつ、悪魔的とも表されたプレイスタイルに魅 …

プロフェッショナルの徹底ピアノ調整!

10月末から1週間ほど休業&家を留守にするということで、 思い切って、ピアノの一 …

no image
プロフェッショナルには「覚悟」がある

高校時代から、たくさんの音楽仲間にめぐまれました。 みんな音楽が大好きで、 寝て …

no image
「妥協点」と「落としどころ」は決定的に違う

複数の人とクリエイティブな作業をしていると、 必ず、意見が分かれるときがあります …

no image
限りなく「百発百中」を目差す

プロとアマチュアの圧倒的な違いは、 そのパフォーマンスに対する信頼度です。 人間 …