『キャリー』や『アンタッチャブル』の人で知られる、ブライアン・デ・パルマ監督の作品、『カリートの道』に久々にときめいちゃいました。
ブライアン・デ・パルマの作風は、
日本的にいうなら「昭和の空気」を色濃く残していて、
その、黄門様の印籠的な、「でた〜っ!」という映像が、
ファンとしてはたまらないのです。
鏡やエレベーター、エスカレータ−、階段を使って描かれるスローモーションやドキュメンタリーの映像手法は、クラシカルだし、
時に技巧に走りすぎるようなところも感じるけど、
それこそがアイデンティティ。
デパルマの映像から、それが消えたらとたんに味気なくなるような気もする。
大昔、大学の映画研究会かなんかが講堂で映写した『殺しのドレス』でときめいてから、
デパルマの作品は意識的に見ています。
この監督の映画は出来不出来があるとか、賛否両論あるとか、
いろいろいわれるみたいだけど、
私は、映像も、音楽づかいも、場面づかいもかなりツボにきます。
映画中に流れるジョー・コッカーの”You are so beautiful”がたまらなく切ない。
『カリートの道』、機会があったら、是非見てみてくださいね。