束縛くん、さようなら。

「彼が、スタジオの前まで送って来て、おまけに
『リハーサル終わるまで、その辺で待ってて迎えに来るよ』って言うのよ〜」

大学を卒業したばかりの頃、
ボーカリスト仲間のSちゃんが、
嫉妬深くて束縛する彼氏にまいってるんだけど・・・と相談してきた。

音楽とは無縁だったSちゃんの彼にとって、
スタジオも、リハーサルも、バンドも、すべてが未知の世界。
彼女が違う世界に行っちゃうようで、さびしかったのかもしれない。

まして、
20代前半といえば、リビドーのかたまり。
そのくせ、恋愛経験も乏しくて、まだまだ自信もない年頃だ。

男ばかりの密室でSちゃんが何をしているのかと妄想したら、
居ても立ってもいられなかったのだろう。

ボーカリストの彼氏に限らず、若い男子には(時に、そうでもない年齢の男子にも)、
この「束縛くん」が非常に多い。

「家に帰り着いたら必ず電話をかけるように」と約束させられた。

「打ち上げや飲み会は一切出るな」と命令された。
もしくは、そうした会に出席したと知られただけで、
ねちねちと文句を言われた。不機嫌になった。

「俺と音楽(仕事)とどっちが大切なんだ?」と問い詰められた。。。。

そんな、束縛くんたちのウザい話をたくさん聞くけど。

ハッキリ言って、逆効果なのよね。

女子は、自信のある男子が好き。
懐の深い、理解ある男子が好き。
ど〜んと構えて、
「なにかあったら俺が助けてやるから、細かいこと心配せずにどんどんがんばれ」
と、言ってくれる、優しさや抱擁力のある男子が好き。

それより、なにより、何かひとつのことに没頭している男子が好き。
こちらの行動にいちいちピリピリするよりも、
他にもっと気にすることあるやろ!?みたいに突っ込みたくなる。

そもそも、束縛関係はお互いの成長を食い止める、百害あって一利なしの関係。
所有欲や征服欲を、男女交際で満たそうとするのは、危険きわまりない。

束縛したいという欲求が高いのは自己愛が強すぎる証拠。

まだまだ人を本気で愛していると言えないのよね。

If you love somebody set them free…
誰かを愛するなら、その人を自由にさせてあげなさい。

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