六本木アートナイト2014

毎年あり得ないくらい楽しみにしているイベント、
六本木アートナイトにいってきました。

例年は3月の最終土日と決まっていたのだけど、
その時期の東京はまだあまりに寒いからか、今年は4月下旬、
19日(土)20日(日)ということになったみたいです。

思えば、2009年の第1回は、
『六本木が一夜限りの美術館に変貌!』というコンセプト。

文字通り、アート作品がヒルズ、ミッドタウンを中心に、
六本木の街の至る所に展示されていて、
おまけにトークイベントやインスタレーション、音楽イベントの開催、
国立新美術館の展覧会はすべて無料、
森美術館も展望デッキもオールナイトオープン・・・という、
アート好きのオトナにとってたまらないイベントでした。

日本の箱もの文化を嘆いていたあたし。
やっと日本でもNYやロンドン並みに、
アートを楽しめるオトナのためのイベントがはじまった、
箱ものも捨てたもんじゃない、とやたら感動したものでした。

それが、どうもここ2年くらい、様子が変わってきまして・・・。

予算削減か、エコか、若者を六本木に呼び寄せるための作戦か、
それとも単にキュレーターの趣味なのか。
美術館というより、学祭の模擬店みたいになってきました。

アート作品と呼べるモノは本当に数える程度。
これまで作品がぎっちり並んでいた新美術館の敷地内や、
デザインサイト周辺もすっきりしたもの。

その代わり、昨年あたりから急速に増えたのが、
参加型の手作りアート(的なもの)。

「みんなで図工の時間を楽しみましょう」、
「さぁ、一緒に踊りましょう」的イベントが
あちこちで開かれていて、若者を中心に大いに盛り上がっていました。

並んでいる作品は稚拙かつ、手作り感満載ですが、
「みんなで一緒に」が大好きな若者たちは、
こういう学祭ノリが楽しいんですね。

そんなわけで、当初と比べると、客層ががらりと変わりました。

若者は屋台やカフェでごはんを食べるようで、
予約を取るのが大変だったレストランも、昨夜は空席がちらほら。

展覧会もほどよく快適な混雑具合。

当初、街にあふれていた、お洒落で、アート好きのオトナは、
影をひそめておりました。

やっぱり日本は、大衆と若者中心に動いているのだなぁ。。。
オトナたちが海外志向になるのは、仕方のないことなのだよなぁ。

そんな風に勝手に感じて、ちょっぴりやさぐれたりもしましたが・・・

もちろん、

せっかくのアートナイト。

あたしらしく、めいっぱい楽しんできました〜(^^)))

まずは、近いのに、日頃はなかなかでかけられない国立新美術館。

故・黒川紀章の設計したこのビルのフォルムが大好きで、
目の前におかれたオブジェとのアンバランスなバランスに、
見入ることしばし。

アートナイト2014-1

 

企画展、『イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる』
コレクションもとっても興味深く、
いわゆるアートとは違う、人類が共通に持つ、普遍的イメージの世界に
にんまりしたり、ほほぉとため息をついたり。

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そして、アートナイトといえば、美味しいお食事。(なんでやねん!)

この日に、小洒落たレストランでごはんを食べるのが、
また、楽しみのひとつでもあります。

今回は『ニルヴァーナNew York』をチョイス。

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iphoneカメラによる画像はしょぼしょぼですが(^^;;)
夜景もお料理もデリシャース!で、アートな気分が盛り上がります。
(だから、なんでやねんっっっ!!)

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お食事がすめば、すでに22時をとっくに回って、街は小雨がパラパラ。

ヒルズは、さらに若者でごった返していました。

写真は、謎の『巨大な構造物を指定の空間に搬入する』という、
パフォーマンスの真っ最中のWest Walk入口。

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趣味じゃない「なんちゃってアート」のそばはさっさと通り過ぎ、

色とりどりに変容する毛利庭園の池のインスタレーションに出会って、

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しばし、おばあちゃんのように、しゃがみ込んで見とれれば・・・

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最早、すっかりご機嫌です。

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締めはもちろん、今夜最大のお目当て。
『アンディ・ウォーホル展:永遠の15分』

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アートに目覚め、アートを追いかけるきっかけとなった、
ウォーホルの作品は、いつ見ても感性をビシビシ刺激してくれます。

この展覧会、今までいろいろなところでウォーホルを見て来た中でも、
一番作品が充実していた気がします。
お勧めの展覧会です。5月6日までね。

そんなこんなで、
ぶーぶーいいながらも、結局、今年もアートナイトは最高に楽しく。

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また来年も、やっぱり来ちゃうんだろうなぁと思ったのでありました。

来年はもうちょっと、オトナも楽しめる、
ホントのアートな夜になってくれますように。

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