アメリカは本当にパワフルな国だけど、
この人ほど、華麗にキャリアの転換をした人は、そうはいない。
それも、シュワルツネッガーのように、別の世界に身を移したのではなく、
映画の世界で、主演俳優からアカデミー賞に名を連ねる監督になったんだから。
クリント・イーストウッドは、そもそも、マカロニウェスタンの時代から大好きで、
あの、口を開けずにすごむようすが、本当にカッコよくって、
甘いマスクのジュリアーノ・ジェンマと対象的で、
めっちゃあこがれたガンマンのひとり。
そして、ダーティーハリーでノックアウトされて・・・
“Go ahead! Make my day!!”
と、密かに、何度もマネをしてみたりして。
素晴らしいのは、そうした俳優業の傍ら、
監督としてB級レベルの小さな作品をたくさんつくって、
どんどん実力を上げていったというところ。
初監督作品から20年、17本ほどの映画をつくったところで、
アカデミー賞を受賞。
あれだけ映画に出ながら、監督作品を年間1本つくるなんて、
どれだけバイタリティが必要か。。。
近年の映画は名作揃い。
見たやつは全部、好き。
一昨日見た、アメリカン・スナイパーも素晴らしかった。
85才でバリバリ現役の彼を見ていると、
まだまだ私なんか、青いなぁと思える。
まだまだ、これから、という勇気ももらえる。
すごい人は、やっぱり、どこまでもすごい。