「歌を教える人」になる。
歌を教えよう!と志すなら、真っ先にすべきこと、いや、やって欲しいことは、もちろん、メソッドと教え方を学ぶこと。
あたり前でしょ?なんて思っちゃいけません。
誰だって、思い立ったらちょちょいと看板を出して、「●●教えます」と言い出した瞬間から「先生」になれちゃう世の中。
「これ、あたし、ちょっと得意かも?」「お金払って勉強したから、人に教えて元取らなくちゃ」くらいのレベルでも、上手に宣伝すれば人は集まるし、SNSの数字なんか伸びた日にゃあ、大先生になっちゃう。
教わる方はたまったもんじゃありません。
たいしてうまくもない人にお手本見せられたり、
「なんとなく」の雰囲気で呼吸や発声の説明を受けたり、
ネットからの又聞き情報をあたかも自分が学んだことのように受け売りされたり。
そんな、なんちゃってなトレーナーを見極められず、時間とお金と労力を無駄にしてしまう人は後を絶ちません。
すべて理解した上で、それでもその人が好きだからとレッスンを受ける人達はまだしも、藁にもすがるような思いで歌にバイト代をつぎ込んでいる人たちが、単にうまくならないだけじゃない、かえって悪い癖をつけてしまったり、最悪の時は、ノドをぶっ壊してしまったり。
そういうの、ほんっっとうに腹が立つわけです。
歌に必要なすべて、いや、すべてとまではいかなくても、少なくとも、自分が教えたい、教えようと思っていることを言語化するための知識やメソッドは、可能な限り学んでおくことこそが、教える人の責任であり、良心。
そして、それは、真剣に学ぶ気にさえなれば、必ず手に入る情報です。
ただしネットから流れてくる情報の8割はウソと又聞き、そして、ミスコピー。
このことを心に刻み、自分の足とカラダをつかって、きっちり学ぶ。
ここでかける時間と労力こそが、本物の財産として、「人に教える資格のある自分」の自信と誇りになります。
関連記事
関連記事はありませんでした
- PREV
- 何をやるかより、いかに自分で在るか。
- NEXT
- 気にならない人は、それでいいじゃん。