平均的な舌って、なに?
2024/06/15
誰しも、生まれながらの自分のカラダが、
自分にとってのスタンダード=標準規格です。
それぞれのサイズや厚み、重さによって、
つかう筋肉の感覚も、強度も違うわけです。
手足の長さなどの違いは一目瞭然ですが、
人間には、人と見せ合ったりしない限り、
他の人との違いに気づかないカラダの部分がたくさんあります。
性に関わる部分だけではありません。
実は口の中も、同じです。
これまで、レッスンを通じて、
さまざまな人たちの口の中を見せてもらってきました。
もちろん、専門家であるお医者さんの比較にはなりませんが、
それでも、かなりな数を見て、毎回驚くのは、
舌、口蓋垂、咽頭などの形やサイズのバリエーションです。
中でも、もっともその違いが顕著なのが舌でしょう。
自分の舌は自分にとってのスタンダード。
あえて、他の人に見せてもらうようなものでもないし、
まして、会話したり、食事したりするときに、
他人の舌をまじまじと見たりすることもありません。
では、あなたは自分の舌をじっくりと観察したことがありますか?
舌の色や苔の状態ではなく、形や厚み、長さです。
ここにもひとり・・・
反対に、がんばって伸ばしても、
下唇をギリギリ覆えるくらいしかない、
短い舌の人もいます。
顎の真ん中くらいまで伸びるのが平均的でしょうか。
また、日本人の舌の厚みの平均は2㎝程度と言われていますが、
前後1㎝くらいの誤差は普通にあると思われます。
口の横幅と同じくらいの巨大な舌を持つ人もいますし、
ぺらっと薄くて、小さな舌の人もいます。
舌が短いとラ行やタ行などの発音に苦労しがちですし、
大きすぎると、声がこもりがちになります。
形やサイズだけではありません。
舌が常に緊張して、とんがってしまってしまったり、
舌の奥に力が入って、喉の奥が見えにくくなってしまったりすれば、
カツゼツだけでなく、発声や呼吸にも影響を与えることになります。
まずは一度、じっくり自分の舌を観察してみませんか?
関連記事
-
-
ノドを痛めるのは「大きな声を出すから」ではなく「出し方が悪いから」
「大きな声=ノドを痛める」と思っている人が、 あまりに多いことに、いつも驚かされ …
-
-
痰がからむ声の不調、あきらめない!回復のステップ|18万PV記事の2025年最新版
コロナにかかってからノドの調子が戻らない。 ひどい風邪で声が出なくなって、何ヶ月 …
-
-
【保存版】風邪をひかない! or かかったら?/まとめ記事
風邪の季節です。 咳や声がれなどノドの不調を訴える人も増えています。 今日は、 …
-
-
声の変化と向き合う vol.1〜発声は運動、歌うことはスポーツです〜
「年のせいか、高い声が出なくなっちゃって。。。」 「私、最近声が枯れてきちゃった …
-
-
カラダと仲直りする。
“30 Days of yoga”というYoutubeの …
-
-
基本の「き」
なんか、フェイクがばしっと決まらない。 どうも、歌詞がカミカミになる。 いやはや …
-
-
奥歯の話
普通に口を閉じてみてください。 上の奥歯と下の奥歯の間、すき間空いていますか? …
-
-
カムバックを狙え!
足を骨折したことがあるでしょうか? ギブスにすっぽりと守られて、 まったく動かせ …
-
-
飲み会で声が枯れる理由
昨日お仕事納め、そこから忘年会だったという方も、 たくさんいらっしゃるのではない …
-
-
ロックはエネルギー!
先日のロック・セミナーで、 「ロックはエネルギーだ」というお話を、 繰り返し、し …
- PREV
- 声の印象を変える?
- NEXT
- 「こんちくしょうっ!」はチャンスの証

