いますぐできる!呼吸力アップのための、ホントの「深呼吸」
「一生の呼吸数は決まっている」
というインドの教えがあります。
「短く速い呼吸をちょこちょこする人は早死にするよ」
という意味だそう。
なにはなくとも「呼吸の質」をしっかり高めて、
にっくきコロナに負けない、
心とカラダをつくろうじゃありませんか!
真っ先にやって欲しいのは「深呼吸」です。
「深呼吸」というとラジオ体操でおなじみの、
「腕を大きく動かして、胸を開いて息を吸う」
ことだと思っている人が結構います。
しかし、おなじみの「深呼吸」の動作だけでは、
肝心の横隔膜=お腹の運動をうまく起こせませんから、
「呼吸力を高める」という目的には不十分です。
大事なことは下腹部を動かすこと。
全身の血液の70%は下腹部にあると言われていますから、
下腹部をつかって呼吸をしっかり吐き出すことで、
全身の血流がぐんとよくなります。
また、下腹をつかう呼吸をすることで、
リラックスしたり、爽快感を感じたりという、
脳内物質の分泌が高まるとも言われていますから、
不安やフラストレーションを軽減する効果も期待できます。
やり方はめちゃくちゃ簡単です。
リラックスして椅子に腰を掛け、
おへその下、10〜15センチ下のお腹を
ぐーっとおへその下に押し込んでいく気持ちで、
shhhhと音を立てながらゆーーーっくり息を吐いてください。
そう。まず吐くんです。
呼吸はここからです。
shhhhという音を、なるべく均等に、
長ーく伸ばすのがコツです。
大事なことは息を吐きながら、
頭のてっぺんから上に向かって、
背筋がやーや伸びていくような感覚を感じること。
このとき、背中が丸くなっていてはNGです。
座骨を上半身の足と見立て、
その上に上半身がリラックスして乗っかっているイメージで
カラダを置くのが正解。
どうしても緊張を感じるという人は、
仰向けに寝てやってみましょう。
仰向けに寝ると、
伸び上がる背骨の動きを
ますます感じやすくなるはずです。
すっかり吐ききったら、ゆっくりと吸っていきます。
吸気を適度に湿らせてくれるため、
鼻呼吸が理想と言われていますが、
この練習の時は、
私は口をすぼめて「fffffff」というような音を一定に立てながら、
少ーしずつ肺を満たしていくように吸うのがお気に入り。

これだと呼吸の入って来る量をコントロールしやすいので、
思いきりゆっくり息が吸えます。
また、呼吸筋や、姿勢を支える筋肉を意識しやすく、
リラックスもしやすいため、
肺が圧倒的に呼気で満たされやすいと感じますので、
生徒さんたちにもオススメしています。
もちろん、鼻で呼吸しないと気持ち悪いという人は、
鼻呼吸でOKです。
肺が空気で満たされていくにしたがい、
カラダが内側から外側に向かってストレッチされるように、
気持ちよーく膨らむようになったら正解。
実際は、このエクササイズをはじめると、
あまりに自分のカラダがかたまっていて、
膨らまないことにびっくりする人がほとんどです。
呼吸に携わる筋肉=呼吸筋は、
呼吸をすることでしかストレッチできませんし、
鍛えることもできません。
姿勢が悪く、背中が丸くなっている人は、
呼吸筋も、周辺筋肉も、
みごとにこわばり、固まっているはずですから、
ガッカリするほど息がカラダに入ってこないことに気づくはず。
健康で、心身がリラックスした状態で、
呼吸筋が充実していれば、
shhhhh という呼気は40〜60秒程度、
柔軟な呼吸筋を持っていれば、
ゆっくりと息でカラダを満たしていくffffffも、
30〜40秒程度は気持ちよく続くはず。
呼吸の量や圧力、
スピードをコントロールする練習をすることで、
呼吸力はどんどん高められます。
まずは自分の呼吸に意識を向けることから。
最初は深く吸えなくても、
長く伸ばせなくても大丈夫。
無理矢理筋肉の力や
がまんで記録を伸ばそうとするのはNGです。
特に血圧に問題のある人は、
なるべくマイルドに行ってください。
「呼吸する」とは、すなわち「生きること」。
がんばって、いい呼吸、していきましょう!
ただし、深呼吸の練習をするのは、
くれぐれも空気のいい場所でお願いしますね!
■呼吸について詳しい理論が知りたい方は、
こちらで、「呼吸のしくみを正しく理解する」という映像を公開しています。
レジメもダウンロードできますので、自由につかってください。
■『Lennon〜ボクの声が叶えてくれたこと〜』レビューやご感想を書いていただいた方はもれなく、4月19日のオンライン無料特別セミナー『声が変わると人生が変わる!〜自分史上最強の声を引き出す7つのヒント』にご招待。詳しくはこちら。
関連記事
-
-
【保存版】風邪をひかない! or かかったら?/まとめ記事
風邪の季節です。 咳や声がれなどノドの不調を訴える人も増えています。 今日は、 …
-
-
うっそくっさいブランディングは、いい加減やめよう。
かつて業界では、 ミュージシャンでも、タレントでも、 デビューさせるにあたり、 …
-
-
未来の自分を信じる~Singer’s Tips#29~
自分がオーディエンスだったら、 どんなシンガーを見たいか? どんな歌を聴きたいか …
-
-
「音楽」という流れをつかむ~Singer’s Tips #15~
一音にこだわる。 1ポーズにこだわる。 歌も踊りも、 重箱の隅をつつき倒すように …
-
-
自分をつかって「人体実験」をしないこと
1964年に行われた「断眠実験」というのを 聞いたことがあるでしょうか? &nb …
-
-
「なめたらあかんぜよ」
先日、勢いでiPhoneを10から15にしたおかげで、今までiPhoneを繋げる …
-
-
「心」じゃなくって、「耳」で聞くのだよ。
こんなことを書くと、また誤解されそうですが・・・ 音楽ファンや愛好家はともかく、 …
-
-
なんで、「できる」って言っちゃうんですか?
まだ小学生の頃だったか、 おとなたちが屋外で音楽をかけながら、 パーティーをして …
-
-
「おまえ、リズム悪いな」と言われたら、やるべき3つのこと。
「おまえ、リズム悪いな」 何気なく、 しかし、わりとよく言われるこのことば。 楽 …
-
-
「声が低けりゃ威厳を感じるのか問題」を考える。
ヴォーカリストの悩みで一番多いのは、 「高い声が出ない」。 一方で、ビジネスパー …
