どんな不調も、見て見ぬふりをしない”しつこさ”が勝負!
今日はものすご〜く私事ながら、
声をお仕事にしている方、歌っている方に、
もしかして少しはお役に立てるのじゃないかという思いもあり、
私の「お医者さん日記」を書こうと思います。
正直、ちょっと気持ち悪いところもあると思いますので、
お食事中の方は読まないでくださいねー。
昨年の11月末。
ハウステンボスでリラックスしていたら、
いきなり喉がとんでもなく痛くなり、帰宅して即、内科受診。
幸いいただいた抗生剤その他がよく効いて、ほどなく症状は喉から鼻へ。
次の1週間は、いわゆる「ティッシュとお友達」状態です。
鼻セレブや、鼻の下に塗るクリームなどを持ち歩いて、
もう、嫌になるほど鼻をかみました。
ノドの状態はそれほど悪くはないものの、
鼻が詰まっていると、やっぱり声は抜けません。
無理して声帯様に負担をかけると、
すぐにおかま声になっちゃいます。
とはいえ、ノドから鼻への症状の移行は、
私の場合、通常、風邪が治っていくプロセスです。
その時はこれで治るんだなーと思っていました。
翌週、いきなり副鼻腔炎の症状が出ました。
頬骨のあたりや歯が痛い。
眠れないほど痛くなって、焦りました。
翌朝から終日x3日間、大学の授業が詰まっているので、
お医者さんにも行けません。
仕方なく、何年か前に副鼻腔炎になった時もらった薬を、
賞味期限を気にしつつ飲んだら、効きました!
1〜2日であっという間に痛みもなくなり、
数日で鼻から膿が出て、副鼻腔炎もやがて終了。
今度こそ終わりかなーと思ったら、
次は気管周辺にかゆみのような違和感が出て、
深呼吸をすると咳き込みそうな感覚が、これまた1週間ほど。
結局、何だかんだ1ヶ月近く、
不調のまま過ごしていたことになります。
さて。
そんな不快症状もすっかりおさまった昨年末頃からでしょうか。
なーんでもないのに、
話していたり歌っていたりすると、突然痰が絡む。
そして、げほっと変な痰が出る。
ありゃ?ということが1日に2〜3回。
咳も出ない、鼻も出ない。
こんな変な症状がなんだかんだ2週間以上続きまして・・・
気持ち悪いので、また内科へ。
しかし、こういう症状は、あまりご存じないようで、先生も戸惑い顔。
「うーん。もしかしたら副鼻腔炎が、まだ治ってないのかもしれませんよ。
後鼻漏がノドに回って・・・という感じかもしれません。
とりあえずお薬出しますけど、近いうち、耳鼻科受診してみてください」
あー。。。わかんないのね。
ちょっとがっかりしながらも、真面目にいただいた薬を飲むも、
一向に効きません。
仕方なく、今度は近くの耳鼻科へ。
ちなみに、私自身は「副鼻腔炎説」には懐疑的でした。
以前一度副鼻腔炎になった時は、
わかりやすく鼻が詰まっている感がありました。
完全に共鳴ポイントが変わって声の抜けが悪くなったし、
高い声が鼻に詰まって出ない。
音域も明らかに狭くなりました。
今回は痰が絡んじゃう時以外、
ノドにはなんの問題もありません。
声だってパキーンと出ています。
さて、耳鼻科のお医者さん。
カメラなどで念入りに鼻を調べてくれた後、曰く、
「うーん。副鼻腔炎はどうかしらー?
もしかしたらアレルギーかもしれないわね。
鼻にちょっと炎症あるようだし。気管にも炎症あるかもしれないわねー。
とりあえずアレルギーの薬、出しておきますね」
結局、ここでもしゃきっとした回答を得られないまま帰宅。
眠さに耐えてアレルギーの薬を飲み、点鼻薬をすること1週間。。。
症状は全く変わりません。
まったく、です。
1日数回のゲホ。
がっかりです。。。
しかし、まぁ、こういうことには執念を燃やす体質です。
カラダの不調は、たとえどんな不調でも放置できません。
やっぱり本命は”呼吸器科”と踏み、
一昨日、今度は総合病院の門を叩きました。
いやー。
紹介状を持っていれば別なんでしょうが、
飛び込みで行くと、”呼吸器科”にたどり着くまでが大変です。
お目当ての”呼吸器科”はすぐには受診できないのです。
「まずは内科を受診してください。」ということで、
インフルエンザウィルスの蔓延しているであろう待合室で、
マスクとウェットティッシュを握りしめ、待つこと20分。
やっと会えた内科の先生。
いきなり「レントゲン撮りましょう」となり、撮影。
ふたたび診察室へ。
「うーん。そうですねー。肺はきれいですね−。
お話聞いていると、やっぱり耳鼻咽喉科か、呼吸器科でしょうかねー。
とりあえず、痰の検査だけ出してもらって。
紹介状書くので、明日また、いらしてください。」
・・・・。
言ったやん。。。
“呼吸器科”ですって。
さて。
雪があまり積もらなかったおかげで、
さくさくと病院にたどり着いた昨日。
まずは内科の先生が予約を入れてくれた順番どおり、
耳鼻科からの受診です。
鼻カメラを入れても痕跡なし。炎症も全然なし。
「副鼻腔炎の自覚症状はまったくないんです!」
と訴える私の話を、
「そーですかー」と思いっきり大阪弁で相づちをうちながら、
一所懸命聞いてくれた先生。
それでも、お約束なのでしょう。
「お鼻のCT撮りましょう」。
「あ、この後呼吸器科も行くんなら、ついでに、お胸も撮っておきましょう」となり・・・
CT室で、いきなり「輪切り」です。
耳鼻科の先生、私の輪切りを見ながら、
「副鼻腔、きれいですね〜」(めっちゃ大阪弁)。
「うーーん。何にもないです。炎症とかもないんです。
やっぱり、呼吸器科の先生に、よく見てもらってください。」
先週耳鼻科でもらった薬は飲まなくてもいい、
点鼻薬も無用と言われ・・・
とぼとぼと、最終目的地、”呼吸器科”へたどり着いたときは、
病院に入って、すでに2時間が経過していました。
ついにたどり着いた”呼吸器科”。
輪切りにされた私のCTの写真をみながら、
これまでの長い経過を根気よく聞いてくれた先生。
「肺は異常ありませんよ。とてもきれいです。」
まずはほっと一息ついたのもつかの間、
先生、私の方に向き直って、言いました。
「うーーん。。。困りましたね−。」
はい・・・?
また、「うーん」かいっ!!??
お医者さんの診断も、
ヴォイストレーナーの声へのアドバイスと同じです。
人間のカラダのすべてをくまなく見ることはできません。
どんなに検査したって、ヒアリングしたって、
結局最後、診断は、経験や勘に頼るしかないのですね。
さすがに、私の「そんなぁ〜〜」と、
へたり込みそうな様子を見たからか、
呼吸器科のお医者さん、カルテを見ながら、
もう一度、「うーーん。」。
「これまでいろいろやってきていますが、
どれも効果がなかったわけですよね?
これまでにやっていなかったことと言えば、
気管支喘息や急性気管支炎のための吸入ぐらいなんですけど、
やってみますか?」
というわけで、
気管支喘息の人のための、気管の炎症を鎮めるための吸入剤、
というのをもらって帰ってきました。
昨日の今日なので、まだ結論は出ていませんが、
現状、昨日までより、「ごほっ」という回数が減り、
排出される痰も、ようすが変わってきたように思います。
まぁ、私はプラシーボ体質なので、結果はまだわかりません。
でも、なんか、効く気がしています。
自分のカラダの中に、不調があるのは許せないものです。
鉄のノドと呼ばれる私が、
ノドの不調を許していいはずがありません。
ときに、「年よね」でやり過ごしてしまいそうな軽い症状です。
でもさ、どんな症状にも必ず原因がある。
老化現象で片付ければ、肥満だって、疲労だって、ドライアイだって、
全部、「しかたない」で終わっちゃいます。
そのうち治るよね、と放置すれば、
その間ずっと不快と付き合わなくちゃいけない。
しかも、それが悪い方向に行かないという保証はありません。
全部やる。
とにかくなんでもやる。
やりきって、
「しかたないか」と自分の腑に落ちるまでは、徹底的に戦う。
可能な限り快適に自分と付き合い続けるには、
これしかないと信じています。
さて。プラシーボか。それとも本当に効いているのか。
とにもかくにも2週間ほど、がんばってみます!
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