ボイトレだけじゃ歌はうまくならない? 果てしない“歌のトレーニング”を、わかりやすくしたかった。
「歌のトレーニング」イコール「ボイトレ」と思っている人があまりに多く、がっくりすることしばしばです。
ボイトレって、わかりやすいんですね。
「高い声が出た」とか、「声量が上がった」とか、「噛まずに歌えるようになった」とか、スポーツジムでバーベールの重りを1枚ずつ増やしていくような「やった感」に満ちあふれている。
しかし、ジャンプ力があるとか、怪力だとか言うだけで一流のスポーツ選手になれないのと同じように、「高い声が出せる」「ビブラートがかかる」というだけで、人が感動する歌を歌えるわけではありません。
スポーツが上達したかったら、そのスポーツで使う用具、ボールやラケットなどの扱いに慣れ、それなりの技術を身につける必要がありますね。
おなじように、歌を上達させたいなら、歌に必要な、さまざまなエッセンスと向き合い、それを習得する必要がある。
すなわち、「ボーカルトレーニング」の領域に踏み込むことが不可欠なわけです。
さらに言えば、歌は「芸」。いわゆるパフォーミングアーツですから、単なる技術を越えて、音楽を感じ、自分自身を表現する力を磨くことも必要で。。。まぁ、とりとめもない。果てしない。
この音楽の深みにどっぷり浸っていくプロセスが「たまらん」わけですが、いきなりこんな大海に放り込まれたら、途方に暮れるのは無理もありません。
長年、「歌のトレーニング」の研究を通じて、なんとかやり遂げたかったのは、この地味で、わかりにくくて、果てしない、三重苦のかたまりのような「歌のトレーニング」を、いかにわかりやすく、誰もが楽しんでやれるものにするかということ。
つまり・・・
- 「歌のうまさ」を徹底的にかみ砕いて、要素のすべてをテーブルに並べる
- ひとつひとつの要素を取り出し、その精度を上げるためのトレーニングを開発する
- この「かみ砕く」「取り出す」「磨き上げる」「すべてを繋げる」というプロセスを、誰もが自分自身の力でできるようなメソッドを編み出す
恐ろしいことに20年以上もの時間がかかってしまいましたが、ようやく完成したと思えるようになりました。
レッスンや講座を通じて、たくさんのアーティストや生徒さんの歌がみるみる変化していく姿を見るほどに、みんなが、めざましい活躍を目にする、耳にするたびに、メソッドへの自信を新たにしています。
今は、ひとりでも多くの人にこのメソッドを知ってもらうために、動画制作やメソッドを一気に学べるVocal BootCamp、「7つのステップで、歌の現在地を可視化する」7 Steps SkillCheckというヴォーカル力チェックテストなどなどの、ローンチに取り組んでいます。
あと一息って思ってからが、長いんですが。
なんとか、目の黒いうちに、、、、ww
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