カラダと仲直りする。
“30 Days of yoga”というYoutubeのプログラムをはじめて、
19日が経過しました。
初日、しばらくぶりにやって、
あまりの自分のカラダの衰えに愕然としました。
真っ直ぐ立つだけで、カラダが硬直します。
足の裏も踵も、
膝も、腰も、背中も、肩甲骨も、肩も、首も、
とにかく思いつくパーツのすべてが、
ガチガチで、痛みがあって。
かつては、そこそこ、
いい感じのポーズがつくれたはずなのに、
ぐらつくわ、届かないわ、広がらないわで、
こりゃもう、あかん、というレベル。
ヴォーカリストを志してから、
苦手ながらも、どんなときも、何かしら、
カラダのためにエクササイズをしてきた私ですが
ここ2〜3年、あまりの忙しさに
すっかり「カラダ」や「生活」を
後回しにしてきたツケがまわってきたようです。
朝一でヨガ、
夜は痛みを感じる場所をストレッチしたり、
マッサージを続けても、
とにかく、毎日どっかが痛い。
あぁ、年なんだわ。
終わったわ・・・・
と、心のどこかで、怠惰な自分が、
自分を説得しようと試みるのですが、
どっこい、そんな素直な人間ではありません。
とにかく、しつこく、ねちっこく、
筋肉ひとつひとつとじっくり向き合ってきました。
まぁ、今できなきゃ一生できないレベルで時間はありますし、ね。
すると、やはり、2週間ほどで、
カラダが変わってきました。
悩まされていたあちこちの痛みが明らかに軽くなりました。
脚の指の一本一本が柔軟になってきました。
背骨はじめ、カラダ全体が、柔軟性を取り戻しはじめました。
カラダの部品ひとつひとつと、
仲直りしはじめたような感覚です。
筋肉のこわばりが楽になってくると、
さらなる「気づき」がありました。
明らかにカラダのバランスがおかしいのです。
左右のバランスが取れていない。
これは、整体の先生や、スポーツトレーナーに、
指摘されてきたことですし、
例えば脚の太さの左右差などには、
ずいぶん前から知ってはいましたが、
もっと感覚レベルで、
「あ、バランスが崩れている」と気づいちゃったのです。
筋力、柔軟性だけでなく、
末端の筋肉とのアクセスのスムースさや、
動作を起こそうとしたときに反応するパーツが、
左右、驚くほど違う。
その反応の違いが、
いろんな痛みの原因になっているのね、
なんてことまで、気づきました。
そこからは、
左右別々に、同じ動作をして、
バランスの崩れているパーツをみつけ、
うまく働いていない筋肉を触りながら、
スムースな反応を引き出せるように、
動きに細かい修正を加えていくと、
あら不思議。
脳と筋肉がやがてスムースにつながっていくのです。
そう、発声でいつもみなさんにお話していることと同じ。
医者の不養生とはよくいったものです。
まさに私が、
自分自身のカラダの細部と繋がれていなかったんですなぁ。
まず、気づく。
認める。
ゆるめる、ほぐす、リラックスする。
あきらめない。
コミュニケーションを取り戻す。
とことんつきあう。
愛する。
なーんだ。
人生で大事なことって、
みんな一緒ですね。
カラダと仲直りする。
完全にコミュニケーションを取り戻すには、
まだもうちょっと時間がかかりそうですが、
コツコツがんばります。
◆ 一から歌を学びたいという方にも、基礎を見直したいというプロの方にも。オンラインのお得なBasic3パック。
◆【ヴォイトレマガジン『声出していこうっ!me.』】
ほぼ週1回、ブログ記事から、1歩進んだディープな話題をお届けしているメルマガです。
無料登録はこちらから。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
-
「いいね」が消えた日。
他人の評価なんか気にするな。 自分で自分をどう思うかが大切なんだ。 数字のゲーム …
-
-
めんどくさいけど大事な「呼吸の話」
今日はちょっとマニアックに呼吸のお話をしましょう。 肺はあばら骨の中いっぱい、左 …
-
-
1音にこだわる!~Singer’s Tips #6~
歌のトレーニングの基本中の基本であり、 上達のために最も重要なことのひとつは、 …
-
-
脱・発信ジャンキー。
2020年の仕事納めから、 本年の仕事はじめである昨日まで、 意識的に発信断ちを …
-
-
やっぱり私、変態でした。
ちょっと前から自分が、 いわゆる”変態”なのかも?と、 うっすら自覚 …
-
-
まず、「やれます」と言ってみる。
「なんで英語で歌詞がかけるんですか?」と、 よく質問されます。 私はいわゆる帰国 …
-
-
いつもベストな状態でパフォーマンスしたいなら
声の調子が悪いというと、のど飴をなめる。 目の調子が悪いといえば、目薬をつける。 …
-
-
「プロ」「アマ」という線引きは、 もうそろそろ卒業したい。
「俺なんか、ただのセミアマだからさー」。 高校時代に、 一緒にバンドをやっていた …
-
-
優秀な人は群れない。媚びない。焦らない。
今日は朝から、頭脳派かつ純粋にそれぞれの仕事を追求するリアルプロフェッショナルの …
-
-
「これは私のスタイルじゃないから」
ずいぶん昔のことになります。 とある音楽制作事務所の年末パーティーで、 作詞家だ …
- PREV
- テクノロジーは「交通手段」のように 付き合う。
- NEXT
- 「いい音」出したいっ!