大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

“ノウイング“〜シンクロニシティが止まらない〜

   

先日、何年も会っていない友人の夢を見て、ふと思い立って連絡をしてみました。

友人とは、作家の安藤美冬氏。
かつて元祖ノマドワーカー、ツイッターの女王などと呼ばれ、『情熱大陸』はじめとするテレビ番組など、各メディアに引っぱりだこだった女性です。
この10年で20冊もの本を上梓し、現在は作家として活動されてます。

久しぶりにちょっとだけチャットした、その数日後から、
いきなりシンクロニシティが起こりはじめました。

ライブ会場でバンド仲間に突然、「この間、安藤美冬さんという人の本を読んでたら、MISUMIさんの名前が出てきてびっくりして」と話しかけられる。

第9期のMTL12の受講生から、急に、「僕、実は、安藤美冬さんの講座受けていたことがあるんです」と打ち明けられたかと思ったら、それを聞いていた他の受講生が、「そういえば、うちの奥さんが、安藤さんのインタビューしたことがあるって言ってたなぁ。」などと言い出す。

…どうなってるの?

と思っていたら、今度はご本人から直接連絡が来て、
「明後日、14時から2時間だけ時間があるんですけど、会いませんか?」
と、まさに、私がピンポイントで空いている時間を指定してきました。

これぞ、シンクロニシティだよなぁと、感動しまくりながら会ってみたら、
実は安藤氏、昨年、まさに、人生のシンクロニシティをテーマにした、
『ノウイング』(サンマーク出版/アンドウミフユ著)
という本を上梓したばかりとか。
そんなんで、しばし、互いの近況報告やら、不思議体験話やらで、思いきり盛り上がったのでした。

こうなると、もう、本が気になる。

終わりなき出版準備最終段階で、超絶テンパる身なれど、読みたいものは、やっぱり読みたい。
ということで、ポチっちゃったら、あんまり面白くって、結局一気に読みました。

何が面白いって、読み進むうちに、自分に起きた”ノウイング”の数々が次々蘇るんです。
自分にとっては、ごく普通に起こったことだったんだけど、振り返れば確かに不思議、みたいなことが、この人生にはたっくさん起こっていて。
そのひとつひとつが、今いる場所に私を連れて来ているなと。

たとえば…

・「このノートを100ページまで書いたら、音楽系の出版社に売り込んでみよう」と手書きでヴォイトレ・メソッドを書きためていたら、ちょうど100ページ目を書いた日に、友人から「リットーが歌の本書く人探しているんだけど、興味ない?」と電話がかかってきた。

・プライベートレッスンをはじめる前のこと。
「プロに教えるヴォイストレーナーになろう」と決意をかためた翌日に、長年会ってなかった友人から、「(某人気アーティスト)Hちゃんのヴォイトレやる気ない?」と依頼が来た。

・1日に数十人程度が訪問してくれる程度だったブログ。
「1年後に10万PV/月になるよう育てよう」と決意した1年後の、まさにその日に、1ヶ月のアクセス数を見たらどんぴしゃの「100000」だった。

・なんの予定もないのに、海外留学をしている鮮明な夢を何度も見た。
1年後、実際に住むことになったニューヨークの街並みや、レジデンスの前のポスト、出会った友人は、夢の中ですでに知っていた。

・CMプロデューサーの通訳兼アシスタントとして、ロンドンで著名な音楽プロデューサー、ピーター・ジェンナーと仕事をする機会をもらった。その2年後、カナダのトロントで出会ったロイ・ハーパーが「僕の最初のマネージャーだった」とピーターの名前を口にした。

こんなことを語り出すと、もう止まらなくなるくらい、数々の不思議体験をしています。
“Lennon”を書いた時も、最初に提供作品となった”My Heartbeat”という曲を書いたときも、
ジェフ夫さんと出会った時も、いや、そもそも、プロの音楽家となったときも…。

私にとっては、あぁ、まただ、っていうくらい、当たり前のことだったのだけど、
安藤氏によれば、この”ノウイング”感覚こそが、自分の未来に導かれているということらしい。

「時間というものは過去から未来に向かって流れるのではなく、未来から現在に向かって流れ込んできている」という安藤氏のことばが、なんだかやたら腑に落ちました。

そういえば最近、妙にいろんな人の夢を鮮明に見るし、久しぶりの人から次々連絡が来たりもしているなぁ、と。
安藤氏との再会も、この本を読んだのも、きっとなにか、意味があるのよね。

なんだか、また楽しいことが展開して行く予感です。
しばし、この不思議な感覚に身をまかせてみようと思います。

興味のある人は、『ノウイング』、ぜひ読んでみて。

*Kindleで買っちゃったので書影がないので、目黒川の花筏とともに。

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