「いい音」出したいっ!
いいプレイヤーか否かは、1音聴いただけでわかる。
そんな風に言う人がいます。
そのくらい「音」はプレイヤーの命。
聞く人は、
テクニックより、
楽曲より、
歌詞より先に、
まず「音」に心を奪われるのですね。
だから、一流のプレイヤーほど「音」にこだわる。
ほんっとにこだわる。
日本のトップギターリストとして知られるKさんは、
ギターの弦は1曲ごとに変えるらしい。
某有名ロックバンドのギターリストは、
どんな環境でも「自分の音」を出せるように、
ツアー、リハーサル、レコーディング、
すべての場所に、
信頼できる超一流のギターテックを同行すると言っていたし・・・
ギターリストがギターやエフェクター、
アンプをどんどん買い求めるのは、
けして物欲ではなく、
求めている音を出すためだと、
ジェフ夫さんは言う。
(100%信じているわけではありません)
音楽家は「音」が命。
それはもちろん、ヴォーカリストにとっても同じです。
売れっ子ヴォーカリストを何人も発掘した、
伝説のディレクターYさんは、
「オーディション音源は、
毎日山のように送られてくるんですけど、
もうね、聞いた瞬間にわかるんですよ。
やっぱ、声なんですよね。」
と、言っていました。
多くのヴォーカリストは、
「声」は生まれつきのものだと思っています。
だから、練習というと、
高い声を出したいとか、
リズムをよくしたいとか、
ピッチを正確にしたいとか、
そういう、テクニック系に終始しがちです。
しかし、どんなに正確に歌えても、
すぐれたテクニックを持っていても、
はたまたオリジナリティにあふれていても、
自分という楽器を最大限に生かす、
「いい音」を表現できなければ、
シンガーとしての魅力は伝わりません。
「いい音」とは、「いい声」とは何か?
いや、「音」とはなにか。
徹底的に考える。
研究する。
追求する。
カラダという楽器をとにもかくにも徹底的に理解して、
カラダの細部と繫がる。
頭で考えなくても、
なんにも知らなくても、
一流のシンガーは、
みな、そうやって、
「いい声」を出しているのです。
あなたは「いい音」を出していますか?
◆ 一から歌を学びたいという方にも、基礎を見直したいというプロの方にも。オンラインのお得なBasic3パック。
◆【ヴォイトレマガジン『声出していこうっ!me.』】
ほぼ週1回、ブログ記事から、1歩進んだディープな話題をお届けしているメルマガです。無料登録はこちらから。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
-
ピッチが悪いの、気づいてます?
少し前のこと。 知人に誘われたとある会社のパーティー会場の片隅で、 いきなりジャ …
-
-
「あたり前」を極める
「自分があたり前にやっていることで、 他の人が絶対にマネできないことに注目しなさ …
-
-
「なり方」なんて、きっとない。
「普通の人とおなじことしてたんじゃ、何者にもなれないでしょ」 ボイトレに通って …
-
-
You can never have too many guitars?
“You can never have too many guita …
-
-
「美しき手順」を持つものに、運命の女神は微笑むのだ。
「はじめて日本に行って、 お店でちょっとしたおみやげを買ったとき、 本当にびっく …
-
-
「型」か?没個性か?
日本の幼稚園の先生たちは、 「さぁ、みんなでブランコに乗りましょう。」 「次はお …
-
-
ヴォーカリスト必読!マイクとモニターの超絶役に立つお話!!!〜前編〜
昨夜のブログ、そしてメルマガにて、モニターやマイクのお話を書いたところ、 なんと …
-
-
「すごいミュージシャン」って何だ?
「すごいミュージシャン」というと、 どんな人が思い浮かぶでしょうか? 派手なスー …
-
-
「なんでも歌える」と言わない勇気
「どんなの歌ってるんですか?」 どんなちっちゃなご縁も仕事に繋げようと躍起になっ …
-
-
ヴォイストレーナーという仕事
ヴォイストレーナーって仕事は、 本当に難しい仕事だと、日々感じています。 プロの …
- PREV
- カラダと仲直りする。
- NEXT
- 音色の決め手は「箱」なんじゃ。
