大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「フォームは乱れるもの」と心得る。~Singer’s Tips #1~

      2021/04/14

どんな名プレイヤーも、
長期間試合に出続けていると、
急に成績不振になったり、
本来できるはずのことができなくなったりするものです。

フォームというものは、乱れるもの。

原因は、
筋肉疲労だったり、
精神のスランプだったり、
カラダのバランスの乱れだったり。。。

人間のカラダって、
一瞬としておなじ状態ではいないものなんですね。

血液や体液は休むことなくカラダ中を駆け巡っているし、
カラダのありとあらゆるところで、
化学反応や生体反応が起こっています。
電気的な信号は休むことなく神経細胞を駆け巡っています。

おなじ状態を保つこと、
それだけで、相当な訓練が必要なのが人間です。

そもそものフォームが体得できていない人はもちろんですが、
「自分は大丈夫」「コツはわかっている」などと油断していると、
あっという間にフォームは崩れ、
気付いたら変な癖の虜になってしまっているもの。

定期的に、自分の歌のフォーム、
姿勢、呼吸、力の流れは、
点検して、微調整を加えていかなくちゃダメなんですぞ。

◆一生に一度、集中的に学ぶだけで、”自分で自分に教えること”を可能にするMTL 12。毎週日曜日10時〜Youtubeにて公開中。
無料メルマガ『声出していこうっ』。バックナンバーも読めます。

 - B面Blog, Singer's Tips, カラダとノドのお話, 歌を極める

  関連記事

「モノマネ」で終わっちゃうからいかんのだ。

昨年から、今日に至るまで、 これまで聞いたこともなかった、 いや、むしろ逃げ回っ …

風邪をひいたら歌っちゃだめなんです

「先生、私、ちょっとノドの調子が悪いんですけど・・・げほげほげほ、 でも、一所懸 …

歌の魅力。〜SInger’s Tips#7〜

「今の声の初々しい魅力はそのままに、 もっと声が抜けるように、パワーをつけてくだ …

それはプラシーボじゃないのか?

いい楽器は、いい音がする。 名のある歌手は、やっぱりうまい。 高価なフルーツは、 …

「型」か?没個性か?

日本の幼稚園の先生たちは、 「さぁ、みんなでブランコに乗りましょう。」 「次はお …

声の温度。歌の肌触り。音の匂い。

ボタンひとつで音色を自在に変えられる、 いわゆるデジタル・シンセサイザーが登場し …

未来の自分を信じる~Singer’s Tips#29~

自分がオーディエンスだったら、 どんなシンガーを見たいか? どんな歌を聴きたいか …

変化するチカラ

今日、しばらく近づけなかった眼科に、 検診に行ってきました。 質問表、検温、受付 …

バンド世代 vs. カラオケ世代

こどもの頃から楽器を練習している人でも、 自分の楽器以外のことはわからないという …

「ライブ直前って、何します?」

「ライブの前って何食べますか?」 「お酒飲みますか?」 「やっぱり結構声って出し …