「自分ばかりがちっともうまくならない」~Singer’s Tips #2~
練習をやってもやっても、ちっともうまくない。
まわりのみんなは、どんどん上達するのに、
自分だけ、完璧に取り残されている気がする。。。
アーティストのタマゴたちも、
音大や、音楽学校の学生たちも、
はたまた、音楽愛好家のおとなたちも。
グループレッスンを担当していると、
必ずと言っていいほど、そんな悩みを相談されます。
そんなとき、お話しているのは・・・
歌が上達しないと感じられるのは、
歌の上達のスピードより、
耳がよくなるスピードの方が早いから。
多くを学べば、学ぶほど、
自分にとっての「理想的な歌」というのは、
くっきり、鮮明に見えてくるものだから。
そして、
自分にとっての「理想の歌」は、
「現実の自分の歌」よりも、
いつだって、はるか高く、遠いところにあるものだし、
また、そうあるべきだから。
だって、この2つがイコールになったり、
逆転したりすれば、そこで上達は止まってしまう。
そのときこそ、キャリアの終わり。
だから、そのまま、めげずに進みなさい、ということ。
そもそも、他の人と同じようにがんばっていて、
まったくうまくならない、
なんてことはあり得ません。
心が折れそうになったら、
自分の歌のネガティブチェックをやめて、
ポジティブチェックをしてみてください。
「人は『自分の声だから』という理由で、
『自分の声を嫌い』と感じる、
というアメリカの研究があります。
自分だけ、うまくなったように聞こえないのは、
もしかしたら、
「自分の歌だから」なのかもしれませんよ。
◆一生に一度、集中的に学ぶだけで、”自分で自分に教えること”を可能にするMTL 12。毎週日曜日10時〜Youtubeにて公開中。
◆無料メルマガ『声出していこうっ』。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
MTLブック、ついにデビュー!
・・・といっても、出版するわけではありません。 ず〜〜っと前から、我が家にやって …
-
カラダの制約から解き放たれたいっ!
マジカルトレーニングラボのボーカリストのためのトレーニングでは、 基礎トレーニン …
-
風邪をもらいたくない人の「非情の掟」
何年か前のこと。 海外旅行中にこっぴどく風邪をこじらせて、 副鼻腔炎が半ば慢性化 …
-
鳴らない楽器と鳴らせないプレイヤー
輸入物の下着の値段を見て、 ひっくり返りそうになったことのある女子なら、 「洋服 …
-
自分の「サイズ」に合った声を出す
管楽器ほど、 一目見ただけで音色の想像がつく楽器もないでしょう。 大きさ通り、見 …
-
「違和感」を放置しない。
私たちの脳は毎秒1000万ビット以上の情報を処理できると、 神田昌典さんが書いて …
-
自分をつかって「人体実験」をしないこと
1964年に行われた「断眠実験」というのを 聞いたことがあるでしょうか? &nb …
-
知的に怠惰になった時点でゲームオーバー
PCをつかって仕事をしていると、 日々、知識をアップデートする必要に迫られます。 …
-
ぶっ壊すことを恐れない。
CMの作詞のお仕事を依頼されたときのことです。 某大企業のCMの歌詞を書かせてい …
-
接客が嫌いなら客商売はやめたまえ。
「接客が嫌いなのに客商売をやっている」という、 意味不明な人に、時々出会います。 …