「自分基準」を育てる。~Singer’s Tips #3~
「本当に実力がある人」って、
今、自分が何をしているか、
確実に理解しているものです。
英語的に言うと、
“He knows what he is doing.”
1曲歌い終わった後に、
「何小節目の●●ということばを噛んだ。」
「Bメロの後半が乱れた。」
「インターのフレーズはなかなかよかった。」
・・・など、
どんなに夢中で歌っていても、
かなりな精度で、冷静に、明確に、
自分で自分の歌をジャッジしているもの。
そして、歌いながら、
微調整を加えているもの。
その日の自分のコンディションがわかっているし、
コンディションが悪いなら悪いで、
最低限のお仕事をするには、
どうすべきかということもわかっている。
言い換えれば、
こうした判断力、対応力、対処力を身につけることこそが、
取りも直さず、プロとなるための修行と言えます。
イケてないうちは、
自分基準が甘いので、
「自分ってどうなんだろう?」と迷ったり、
自信があるのに、周囲に評価されず、
ストレスがたまったり。
とにもかくにも、
「自分基準」を育てる。
ここがスタートであり、ゴールなんですね。
◆一生に一度、集中的に学ぶだけで、”自分で自分に教えること”を可能にするMTL 12。毎週日曜日10時〜Youtubeにて公開中。
◆無料メルマガ『声出していこうっ』。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
-
人は「声の高低」でワクワク、感動する。
全っ然、キャラじゃないんで、 あんまり言わないんですが、 こう見えても、 ディズ …
-
-
酒とタバコと断崖絶壁
学生時代からバンドをやって、 学祭やライブなどで歌ったり、演奏したりしていた、 …
-
-
「うまい」ってのは、ほめ言葉じゃない。
「うまいね」って言われたら、まだまだだと思え。 常日頃、人に、自分に言いきかせて …
-
-
「クリエイトすること」はゴールではない
「どんな仕事に携わっていても、何をクリエイトしていても、 大切にすべきことの本質 …
-
-
あぁ、あこがれの「ビッチ感」
人にこう見られたい、というイメージと、 実際の自分自身が人に与えるイメージに開き …
-
-
「他者基準」で自分をジャッジしない。
才能あふれる若者たちを教える機会に恵まれています。 レッスンのたびにワクワクした …
-
-
「絶対売れる戦略」ってなんだ?
ずいぶん前のことになります。 某大手事務所さんが非常に力を入れていた新人がいまし …
-
-
ことばってムツカシイ。
「うっそぉ〜」というリアクションが流行ったのは、 80年代だったでしょうか。 「 …
-
-
楽しくやるから、いい仕事ができる。
ニューヨーク時代、日々の生活で最も気になったのは、 巷で働く人たちのやる気のない …
-
-
頂点のその上って、どこなんだろう?
「ちょっと成功すると、みんな、そこで満足してしまう。 それで、ちょっとずつ失速し …