音楽は化学反応だ!
アマチュア時代から、
数え切れないほどライブをやってきました。
記念イベントのような特別なライブもあったし、
憧れのミュージシャンたちとご一緒したことも、
テレビカメラの入ったライブも、
レコ発ライブも、
大きなホールでのライブも、
ほんの数人しか入らないアットホームなライブも、
野外でのライブもありました。
どんなライブにも思い出はありますが、
実は、会場の大きさや
自分にとってのイベントの重要性とは無関係に、
強烈な印象の残る、
特別なライブというのを
何年かに一度、体験することがあります。
メンバーひとりひとりの心身のコンディション、
その日、その土地、その場所にある「空気感」、
そこに集う人たちが運んでくる「気」、
そして、演奏される音楽の持っている「パワー」。
そのすべてが、
猛烈なエネルギーとなって、
居合わせる全ての人の魂を震わせる。
いわば「化学反応」としか思えない、
奇跡のようなライブ。
そんなライブを体験できるから、
音楽はやめられません。
その特別な感覚はカラダの中に少しずつ残って、
自信やエネルギーをくれます。
仕込んでできることではありません。
そして、いつだって、
そんな、化学反応が起きますようにと、
祈るような気持ちでステージに立つのです。
残念ながら、こればかりは説明できません。
再現性もありません。
ただ起きる。
奇跡のようなものです。
ひとつだけ言えるのは、
そんな奇跡を体験するには、
もう、ただひたすら、
真摯に、一所懸命、
ライブをやり続けるしかないということ。
中途半端な気持ちで、
テキトーにやるライブでは、
絶対にそんな化学反応は起きないのです。
これは、経験的に感じていることです。
・・・あれこれ考えていたら、
猛烈に濃厚接触したくなってきました。
早くライブやりた〜〜〜いっ!(叫び)
◆【ヴォイトレマガジン『声出していこうっ!me.』】
ほぼ週1回、ブログ記事から、1歩進んだディープな話題をお届けしているメルマガです。無料登録はこちらから。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
-
生(リアル)な音、ください。
溝が浅くなるまで、繰り返し聞いたレコード。 ぼろっぼろになるまで、使い込んだ歌詞 …
-
-
「レトリバー2頭分」?
「レトリバー2頭分、離れてお並びください。」 先日、小旅行の際に立ち寄った、 ペ …
-
-
イケてないプレイヤーは弾きすぎる。
イケてないプレイヤーは弾きすぎる。 よく言われることばです。 例えば、 ソロを弾 …
-
-
「負の妄想」をぶっ壊せ!
一昨日のマインドセットセミナーで、 15年前の妄想日記の一部を紹介するという、 …
-
-
人の心を動かすのは「エネルギー」。
アート鑑賞が好きで、 折に触れ美術館を訪れます。 国内外で、かれこれ30年以上ア …
-
-
本気でうまくなりたいなら、まず、黙って聴く。~Singer’s Tips #20~
シンガーを志しているという人に、 どんな練習をしているのかと聞くと、 多くの人が …
-
-
音楽を仕事にできる人
「音楽なんて仕事にならない」 「音楽で食べていくのなんて無理」 音楽を志し、日夜 …
-
-
あの頃の私を探さないでください。
中学で音楽に目覚めてから、 プロの世界の入り口に立つまで、 とにかく音楽以外のこ …
-
-
歌の魅力。〜SInger’s Tips#7〜
「今の声の初々しい魅力はそのままに、 もっと声が抜けるように、パワーをつけてくだ …
-
-
「フォームは乱れるもの」と心得る。~Singer’s Tips #1~
どんな名プレイヤーも、 長期間試合に出続けていると、 急に成績不振になったり、 …
- PREV
- 「もっと心をこめて歌ってよ」!?
- NEXT
- ぶっ壊すことを恐れない。