人間がカラダをつかってするとことは、 「なんでもおんなじ」。
「パキンっ!って音をとらえるのに大切なのは、
チカラじゃなくて、タイミングなんですよ。」
歌を熱く語る私に、
「あー、わかります。おんなじですね。」
と相づちを打ったのは、とある書道家の方でした。
「軸を感じて、後は、カラダにおまかせする。
すると、カラダは勝手に結果を出してくれる。
それこそが、カラダのポテンシャルを最高に引き出す秘訣なんです。」
と語ったとき、
「いや−。まさに同感です。おんなじですね〜」
と盛り上がったのは某プロ野球選手。
その他、さまざまなスポーツの選手たちも、
役者、ダンサー、芸術家、伝統芸能の世界の人たちも。。
どんな職業でも、
何を専門とする人たちでも、
掘り進めば、
人間がカラダをつかってするとことは、
「なんでもおんなじ」。
「人間のカラダの使い方の真理はひとつ」、
ということなのでしょう。
しかしねー。
この「真理」どおりに、カラダとつきあえないのが、
人間という動物の性(さが)。
「カラダが喜ぶ」「カラダが悲鳴を上げる」
というメッセージでさえ、まともに受け取れない。
いや、受け取っても聞き流す。
「美味しいもの」はけして、
「カラダに美味しいもの」とイコールではないし。
「心が癒される」環境は、
必ずしも、「カラダの可能性を引き出す」わけではない。
いつもいつも「カラダの欲求」に素直に従うわけにもいかなくて、
気持ちを優先して「カラダを手なずける」なんていうことも、
いかん、いかんと思いながら、
やっぱり、どうしてもやってしまう。
そうやって、ココロとカラダのパイプを、
詰まらせたり、分断したり、引きちぎったり。
無意識にいろんなことをやっているのですから、
いざ、カラダとつながろうとしても、
思うように意思疎通が図れないのは当然です。
ここで、うまくいかないからといって、
カラダを操ろう、などと、思ってはダメなんです。
自分の都合のいいように、
手なずけよう、躾けようなどとしてきたことで、
うまく繋がれていないのですから、
そこから、さらに操ろうなどとすれば、
どんどん、ドツボにハマってしまいます。
自分のカラダをリセットする。
「自然に動く」とはどういうことなのかを確認する。
カラダと繫がる。
ごくごく当たり前のことが、実は一番難しい。
そして、その「当たり前」が、
その道のプロたちの、
「究極のゴール」でもあるわけです。
いやー。人間って。
カラダって。
深いです。
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