若さのエネルギーなんて、誰だって持ってるし、誰だって失う。
2020/07/25
あれは中学1年の頃。
美術の時間になると、
テストの成績の1位〜3位を、
常に争っていたクラスメイト2人と席を並べ、
いかに学校が楽しくないか、
どうしたら一日も早くここから抜け出せるか、
そして、
いかに若くて美しいまま、
(てんで美しくなかったけど)
できれば18才になる前にこの世を去るか、
などということを、
延々とおしゃべりしていました。
まぁ、いろいろな理由で、
学生生活に不満を抱えていたとはいえ、
罰当たりなことを言っていたものです。
しばらくして、部活の先輩が突然亡くなって、
いきなり「死」というのものが現実化するまでは、
本気で、そんな馬鹿な話をしていました。
13才のこどもにとって、
そのくらい「18才」は遠かったし、
自分自身が「二十歳」(はたち)になるなんて、
想像するのも嫌なくらい、非現実的なことでした。
オトナは嘘つき。
オトナは自分勝手。
オトナは人をコントロールしようとし、
自分たち自身も社会にコントロールされている。
何を信じるかは自由ですし、
まぁ10代特有の、こうした「潔癖症」に近い美意識は、
得てして、向上心や向学心、
自立心を育むエネルギーになりますから、
必ずしも悪いことばかりではないんですが、
やがて、確実に、
自分で自分を追い込むことにもなります。
年を取るのが怖くなるんですね。
まるで、10代じゃなくなっちゃうことが、
何かを失うことかのように、怖かったことを覚えています。
20才を越えて、次の関所は25才でした。
これはもう、完全に、
世間の通念に毒されていた形です。
オンナはクリスマスケーキ。
24才までが売り時。
25才過ぎたら価値がない。
・・・バカヤローです。
同じ音楽学校にいた25才の女性を、
本気で「気の毒に。もう終わってるじゃん。」って、
思っていたんです。
もちろん、こうした「リミット感」は、
自分が成し遂げたいと思うことを、
何が何でも○○年以内にやらなくちゃ、という、
悲愴とも言えるほどのエネルギーをくれるわけですが、
同じくらい、居ても立ってもいられない「怖さ」を、
常に感じていました。
馬鹿な話です。
起こってもいないことを恐れる。
しかも、年月という財産を使った分だけ、
自分自身も成長するのだということを、
理解できなかったわけです。
この頃、私の目の前に、
ティナ・ターナーというシンガーが現れました。
ティナが長年の不遇からカムバックしたのは、44才の時。
圧倒的なエネルギーと歌唱力にノックアウトされた私は、
なんか、一瞬にして悟ったんですね。
年齢を重ねるからこそ、
経験を重ねるからこそ、
表現できる世界がある。
若いことだけが美しいわけじゃない。
若さのエネルギーなんて、
誰だって持ってるし、誰だって失う。
44才になって、
世界中が「カッコいい」って認める存在こそが、
本当にパワフルで、
本当にすごいんじゃないか。
基準を変えるって、
ほんっとにすごいパワーがあります。
以来私は、常に、自分よりも年上の人たちに、
そのゴールを見つけることにしてきました。
だってさ。
言い訳を言うヤツは、何才だって言うのよ。
30才過ぎたばっかりなのに、
「自分、もういい年ですから。」って、
自分に逃げ道をつくってあげるのよ。
でもね。
アメリカ大統領の就任時平均年齢は55才。
カーネルサンダースがフランチャイズをはじめたのは62才。
ワールドツアーでステージを走り回るミックジャガーは76才。
100才で処女出版をしたギネス認定者だっている。
「あぁ、終わった」って、
自分を憐れんで、
立ち止まってる暇があったら、
いくつになっても、
もんのすんごいことを成し遂げている大先輩たちを見習って、
足が折れるまで、
指が曲がるまで、
ノドがもげるまで、
やり続ける方がいいんじゃない?
言い訳するのは、あの世に言ってからでも遅くないんです。
私はとりあえず、
「世界最高齢の鉄のノド」
目指して、がんばろっと。
(“鉄のノド”っていうポジションは、
きっと、わりと取りやすいけどね。(^_^))
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