生きるって、信じることなんだ。
何年くらい前のことでしょうか。
世界の舞台で活躍した、某有名シンガーとお話をする機会があり、
心から尊敬の念を伝えました。
私が夢に見ることしかできない景色を、
実際に自分の目で見、全身で感じた人、
羨ましいという感覚さえ麻痺するほどの、
遠い遠い夢を叶えたその人です。
おそらく、数えきれない人たちから、
同じような賞賛のことばを受け取ってきたに違いないその人は、
恐ろしくクールに、こう言いました。
「みんなそう言ってくれるけど
俺にとってはもう終わったことなんだよね。
ひとつの通過点というか。
あれが自分の人生のピークだったとは思いたくないんだ。」
「経歴」という言葉に思いをはせる時、
いつも心によぎるのは、
登山道の途中に置かれていた積み石のイメージです。
道を歩いた証がひとつ、
またひとつと積み上げられていく積み石。
やがて、その積み上げられた石は、
後を歩く人たちの道しるべになるかもしれない。
先を行く人たちへの、
羨望や憧れのシンボルとなるかもしれない。
しかし、通り過ぎていく人たちにとっては、
そこは、ただの通過点。
立ち止まることもないし、
記憶に残る特別な場所ですらないかもしれない。
ただ石を積んで、通り過ぎただけ。
人生の通過点に過大な意味づけは、たぶんいらない。
後から来る人たちが勝手に評価するだけ。
自分のペースで、
自分の信じる道を、
一歩。また一歩。
ちっぽけな足跡をひとつ、
ちっぽけな石のかけらをひとつ、
残しながら。
飽きることなく。
腐ることなく。
ただ、淡々と。
登り続けるしかない。
きっとね。
生きるって、
信じることなんだ。
まだまだ行こう。
第3期(0期から数えて4期目)のインストラクター養成コースの受講生を募集を開始いたします。締め切りは4月末日。詳細はこちら。
関連記事
-
-
「うまくいかないとき」のことを一生覚えていよう
ときどき、うまく行かなかったときのことを数え上げてみたりします。 …
-
-
「あれが人生のピークだったって思いたくないんだ」
とある著名なヴォーカリストと共演させてもらった時のこと。 圧巻のパフォーマンスと …
-
-
起きてみる夢 寝てみる夢
「うちの子、声優になりたいって言ってるんですよ、先生」 そんなお母さんの相談を受 …
-
-
他の誰かにとっては、 「なんぼのもんじゃい」の人生かもしれない
またひとつ、自分にとっての大きな挑戦が終わり、 静かな気持ちで休日を過ごしていま …
-
-
人の本質は変えられないなら、半世紀も、一体何をがんばってきたんだか。
先日、小学校時代の同級生グループ、通称「4人組」で久しぶりにランチをしました。 …
-
-
自分自身のマスターは、 どんなときだって、自分なんだ。
3月は「終わりの季節」。 学生時代に別れを告げ、 社会に出て行くことに不安を感じ …
-
-
きっと、低気圧のせい
昨日から今日の夕方にかけて、 とにもかくにも引き込まれるように眠くて、 仕事がは …
-
-
結果が見えなくても、愚直に続ける勇気
たくさんのミュージシャンやアーティストたちを見て来て、いつも思うこと。 結局、近 …
-
-
「無理」って言うな!
「限界」は自分が設定するもの。 これが、かれこれ、半世紀ほど人間を …
-
-
パッションから目をそらさない!
「え?MISUMIさん、そこまでやるんですか?」 何度言われてきたかわからないこ …
- PREV
- 「感覚の違い」を教えることが、一番難しい。
- NEXT
- 「直感」がすべて。
