大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「迷い」に耳を貸さない覚悟

   

「これだ!」と閃いて、
ワクワクはじめたはずなのに、
なぜかうまくいかない、
こんなはずじゃなかったということが、
生きていると頻繁に起こります。

続けられない理由は100個くらいすぐに見つかります。

思っていたより大変、
意外と楽しくない、
見かけより地味、
他のことが忙しくなった、
体力的にキツい、
課題がこなせない、
他の人のようにうまくできない、
やはり向いていない気がする・・・etc.etc…

まぁ、気まぐれではじめたことや、
楽しくないことならさっさとやめるのがいいでしょうが、

そんなことばっかりやっていると、
なにひとつモノにならないまま、
気づけばいいお年、ということにもなりかねません。

 

心の迷いは、悪魔のささやきのようなもの。

誰でも簡単にできることなら、
一所懸命取り組む価値は低いですし、

楽しくないなら、楽しくなるように工夫するなり、
興味を持つポイントを変えてみるなりするべきです。

見かけより地味なのはどんな仕事でも同じですし、

事情はともあれ、本当にやりたいことなら、
優先的にスケジュールを調整するはずです。

体力的にきついというとも、慣れの問題ですし、
本気でやりたいことなら、
やれるだけの体力を身につけることも大事でしょう。

能力の不安だって、
できないからこそやる意義があるわけですし、
一緒に習っている他の人のレベルと自分を比べているようでは、
先へ進める訳もありません。

向いているか、向いていないかではなく、
続けられるか、続けられないか。

それ以上でも、それ以下でもありません。

 

それなりにときめいたからはじめたはずのことなら、
必ずなにか得ることがあるはず。

どんな小さなことでも、何かを得られるまでは、
何が何でも食らいついて行こうというくらいの、
気概と覚悟が必要なんですね。

 

◆ 11月3日(土)MTL ワークショップ in 鹿児島
ドリーム企画『ヴォーカリストのためのアンサンブル・ワークショップ』を全国に先駆けて、鹿児島で開講します!詳細はこちら

 - Life, 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

  関連記事

「練習が嫌いなんじゃない。「練習をはじめること」が嫌いなんだ。

以前、プロで活躍していたという元スポーツ選手と話していて、 「今でも、毎朝、ジョ …

「可能」を生きる

「一体いつから、できない理由を先に数えるようになったんだろう。 可能性に胸躍らせ …

臨界点を突破する

「どんなに練習しても、高い声が出ない」 「毎日ボイトレしているのに、声量が上がっ …

つい、この間まで二十代だった気がする?

「先日、MISUMIさんがUPしてたママさんたちのコーラス、 すごくカッコよかっ …

ニッポンの女子力!

今日は、Show-Yaがプロデュースする、”Naon No Yaon …

表現しろ。抑圧するな。(Express yourself, Don’t Repress yourself!)

Express yourself, Don’t Repress yo …

カセットテープ、どうしてます?

データ断捨離もほぼ終了したところで、 「眠っているデモ音源をライブラリーに登録し …

「切り際」で、歌は素晴らしくも、へったくそにもなる。

昨日、「音の立ち上がり」は、 歌い手の声の印象を大きく左右する、 というお話をし …

「うまい」ってのは、ほめ言葉じゃない。

「うまいね」って言われたら、まだまだだと思え。 常日頃、人に、自分に言いきかせて …

60デシベルの勇気

先日、読んでいた本で、 「どんな物質も、意識のないところには存在しない。」 とい …