大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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カセットテープ、どうしてます?

      2020/05/26

データ断捨離もほぼ終了したところで、
「眠っているデモ音源をライブラリーに登録しませんか?」
という、ありがたいお話をいただいていたことを思い出し、
80年代からつくり続けてきた、
オリジナル曲のデータをまとめはじめました。

もの凄い曲数と、
関わっていただいたミュージシャンやプロデューサーの人数、
そして、つくった場所やシチュエーションの
バリエーションもさることながら、

そのフォーマットのバリエーションに眩暈がしそうになりました。

4トラックカセットがマスターで、
それを2トラックカセットにトラックダウン。

それを「コピーマスター」と称して、
ダブルカセットデッキでコピーして、
さまざまな人に聞いてもらうプロモ音源をつくる。

で、そのコピーマスターを、
「いい音でキープしておくため」、
DATにまとめて保管。
(奥さん、ご存知ですか?DATですよ。DAT。)

もしくは、MDに落として保管。

で、それをですね、
PCに取り込んで、
お馬鹿な私はこの時点でmp3に変換してまして、
保存しておりました。

ところが、音を聞いてみると、
そもそもカセットテープだったものは、
な〜んかシャーッって言ってるし、

それをDATにダビングした時点で、
レベルを確認しなかったんでしょうね、
なんか、デジタルのノイズが入っているし、

MDになっちゃってたやつは、
もうその時点でぺらっとしてるし、

でもって、せっかく元はアナログだったのに、
mp3って・・・。
しょぼいやんっ!

さて、どうしたものか。

かつて一緒に制作していただいていた方に
ご連絡してしまったおかげで、
今度はその方が、
「倉庫ひっくり返し」に巻き込まれちゃったみたい。

こんなんあったよ・・・と、
私も持っていないようなバージョンや、
ライブレコーディングのテープを、
これまたWAVで送ってくださって・・。
ありがたいです。すみません。

さて。

やっぱりカセットのマスターを、
もう一回PCにWAVかなんかで取り込むしかないわね、
と思ってみたら、

ほら、カセットデッキなんか、
2人の合わせて、何台もあったはずなのに、
残っているのはたった1台。
しかも、動作不安定。

しかも、それをPCに取り込むには、
今度はインターフェースがいるとくる。

いや〜ん。

わかった。

そんなら、まぁカセットはジェフ夫さんも死ぬほど持ってるし、
このままいくと、一生聴けない音源ばかりだからと、
思い切ってカセットデッキを、
今さらですが、買っちゃおう!ってなったら、

お客さん、
今度は、
PCに取り込めるのを日本でつくっているのは、
TEACだけで、
しかも、2種類しかないって言うんですよ。

で、なぜか、ダブルカセットなんですよ。

「今さらカセットデッキ買う?」
という質問は受け付けません。

明日届きます。

USB付き、最新型・・・カセットデッキ。。。

部品を作っている会社がなくなったとかで、
きっと間もなく販売終了。

 

・・・で、みんなは、カセットテープ、
どうしてます?

 

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