ハードでもソフトでもなく、「ヒューマン」ですね。
現在、マジカルトレーニングラボのサイトのリニューアルで、
才能あふれるデザイナーさんたちに学ばせていただく日々です。
こうしてテクノロジーの進歩にふれるたびに、いつも思うこと。
やはり一番すごいのは「ヒューマン」。人間だわ、ということ。
どんなにハードが立派になっても、
中身がすかすかでは意味がありません。
少し前のドバイの映像などを見ても、
どんなに立派で華麗なビルディングが建ったって、
そこに、人がいなければ、ただの廃墟。
どれほど立派なコンサートホールが建っても、
豪華なホテルが建っても、
そこに人がこなければ、ただの無駄な建造物です。
非の打ち所のないアプリやソフトだって、
つかう人間がお馬鹿なら、
やっぱりお馬鹿にしか働かない。
どんなにカッコいい音楽だって、
人っ子1人いないサハラのど真ん中で流したら、
ただのノイズでしかない。
どんなに完璧につくられたギターだって、
原始人が持ったらただの板きれで、
最新のテクノロジーが意味をなすのは、
最新テクノロジーを理解できる人がそこにいるから。
最初は人間。
最後も人間。
人を理解する努力なしに、何もなし得ない。
人とのコミュニケーションを恐れていたのでは、どこへもいけない。
どんなにSNSやネットで繋がった気になっていたって、
結局、なんにもわかんない。
すっかすかの仮想現実の中で、
何かを扇動したり、批判したり、賞賛したりしても、
なにひとつ動かない。
ま・・・
部屋にこもって何十曲書くよりも、
ギターを持って外に出ようよ、
みたいな簡単な話なのですけれど。
今日はこんな気分です。
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