大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

社会人 x 音楽人 /自分バランスを最適化する

   

2015年にアップした『音楽を「職業」にしないという選択』という記事。
すでに、50000人以上の人が読んでくれています。

この記事を書いた当時の私は、「音楽でやれることはすべてやりつくした。これ以上なにもできない。どこへもいけない。」という閉塞感から、音楽への情熱がぷつんと切れたような状態にいました。
歌うということを人に伝えるためのメソッド開発に夢中になってしまったということもあるでしょう。「もう、歌、やめるかも」と、漠然と感じていたのです。

ほどなくスタートしたMTL12で、初めて一般の人たちに歌を教えるようになって、どんな仕事をしていても、どんな状況にあっても、歌いたい!音楽したい!という情熱と学びたい!成長したい!という想いは、みんなおんなじなのだと、気づかされました。

私自身、100%音楽人として生活をしていた頃と比べると、今は、社会人 x 音楽人のバランスは、7:3くらい。
そのおかげで叶えられることもたくさんあって、今はそれがほどよいバランスと感じます。

社会人 x 家庭人 x 音楽人と、ベストバランスを模索しながらがんばっている20代〜50代にたくさん出会います。

いつか人前で歌いたい!という夢を叶えた社長さん。
起業家と音楽家という2つの顔を持ち、音楽制作や発信にも情熱を注ぐ人も、お店を経営しながらイベント出演やライブ活動をしている人もいます。

キャリア系のお仕事と主婦のお仕事を両立させながら、コツコツと練習に励み、ソロライブを実現させた人もいますし、オリジナルの楽曲のレコーディングに挑戦し、音源販売をしている人も、トップセールスマンをしながらライブ活動を精力的にがんばっている人もいます。

生き方の選択肢は無限大。

それぞれが、その時の自分に心地よい距離感で音楽と関わる。
そして、やるときは、あくまでも、どこまでも真剣にやる。

社会人 x 音楽人。
新しいテーマとして、また語って行きたいと思います。

 - Life, 夢を叶える, 社会人 x 音楽人

  関連記事

まず、やってみる。

何もかもがものすごくうまく行っているように見える人って、 うまく行っていることの …

思い込みと勘違いで他人に意見するのは一種の迷惑行為。

何年か前、知り合いの女性ヴォーカリストに、 「私、衣装は全部ネットで買っているわ …

「売れないアーティスト」の回顧録

自分の心がおもむくままに、 なにかをクリエイトすることは、 私の癖のようなもので …

年齢は、ただの数字。

先日、外国人の友人家族とスキー旅行に出かけた時のこと。 「ホテルに泊まるのに、な …

つい、この間まで二十代だった気がする?

「先日、MISUMIさんがUPしてたママさんたちのコーラス、 すごくカッコよかっ …

人はアウトプットすることで成長する

「学ぶ」といえば、本を読んだり、音楽を聴いたり、人の話を聞いたりと、 インプット …

絶望的に長い年月、積み重ねる「少しずつ」

こどもの頃好きだった忍者漫画で、 忍者の家に生まれたこどもは、ごく小さな頃から、 …

憎っくき「容姿端麗組」に負けない方法

認めたくはないですが、 こんなこと書くのもちょっぴり悔しいですが、 ハッキリ言っ …

年齢が気になりますか?〜チャンスはいつもフィフティ、フィフティ〜

なかなか将来の見えなかったアマチュア時代。 周りの友人たちは次から次へとお仕事を …

大きな声を出せないときに、やるべきこと。

各地で次々と緊急事態宣言が解除され、 コロナ自粛も出口が見えてきました。 とはい …