大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

アイディアは、ポンと降ってくるギフト。

   

クリエイティブなアイディアって、
頭で考えているうちは絶対に出てこないもの。

作詞、作曲しかり。
文章しかり。
企画しかり。

うんうん唸って考えてひねり出すアイディアが、
スコーンと突き抜けることって、
ゼロとは言わないけど、まずもってありません。

何時間考えたって、出ない時は出ない。

 

人によっていろいろでしょうが、
私にとって、クリエイティブなアイディアは、
突然、ポンと降ってくるもの、という印象です。

そしてまた、降ってきた瞬間に「正解」とわかっているのも特長です。

だから、浮かんだ瞬間に、「あ、出た」と思う。

 

出てきたアイディアを膨らますのは、
まぁ、思考というわけなんですが、
自分で考えているというよりは、
「えーと、なんだっけ?」と思い出すような感覚で。

いずれにしても、苦しいというよりは、
快感とかスリルとかを感じながら作り進むことが多いんですね。

 

では、アイディアが出ない時に考えるのは無駄かというと、
そんなことはまったくなくって。

死にものぐるいで考えたり、
さまざまな記憶や、
あれこれ、ヒントになりそうな資料をひっくり返すのって、
「アイディア待ってま〜す」という合図のようなもののようです。

どんなに合図を送っても、うんともすんとも応答がなくて、
あげく、脳がショートして、めっちゃ眠くなって、
あぁ、どうしよおぉおおと、絶望的な気持ちになって、
落ち込むほどに眠くなって・・・
みたいなことを繰り返しているうちに、
まどろみの中で、ポンッと降ってくることもあれば。

あぁ、もう知らんっ!と
お風呂入ったり、お散歩に出かけたりして、
全然考えてないときに突然、ポン、が来ることもある。

締め切りギリギリ、もはやこれまでのタイミングで、
あれ?そっか!とわかることもある。

いずれにしても、人とお仕事している時は、
生きた心地がしませんから、
私は締め切りは自分が、
「この日程ならできる」と自信を持てる日程より、
最低でも1日は多く、もらうようにしています。

この辺のタイム感、スケジュール・センスが磨けないと、
いつもいつも、まわりの人に迷惑をかけることになりますし、
結局、最後の練りに練る時間が足りなくて、
中途半端な状態で作品を出さなくちゃいけなくなります。

 

ポンはギフト。

たくさん音楽を聴いたり、本を読んだり、旅に出たり、
美しいものをたっぷり見たりする人めがけて落ちてくるギフト。

時に、な〜んにも考えていないときにも、ポンともらえることもあるけど、

基本は、「私、書くんです」「私、創るんです」という、
シグナルを発信している人を見つけて飛んでくるギフトです。

打ち止めも売り切れもない、
無限のリソースの存在を信じて、
今日もひと唸り。

ポン、お願いしますっ!

毎週月曜発行中!声に関するマニアックな情報やインサイドストーリーをお届けする無料メルマガ『声出していこうっ』。メルマガのお便りフォームから、ヴォーカリストの質問、疑問にお答えもしています。バックナンバーも読めますよ。

 - B面Blog, クリエイト, 夢を叶える , ,

  関連記事

とりあえず飛び込め~Singer’s Tips #32~

うまくなったら、バンドやりたい。 いい曲書けたら、音源つくりたい。 自信がついた …

「動画、まだヨコで撮ってるんすか?」

まわりにナマイキなことを言う「若者」が増えてきました。 いや、正確に言うと、かつ …

死ぬかと思うくらい馬鹿なこと、いくつやるか。

MTL12でお世話になったシンフォニーサロン(昨年9月閉館)のHPに、 私のイン …

ダメな時はダメ。それでいいのだ。

一昨日から、 書いても書いても仕上がらない記事がありまして。 どうやってもアップ …

絶対音感、いりますか?

つい先日、某テレビ局の方から不思議なお仕事の依頼があり、 お話を伺いました。 内 …

働こう!ガールズ!

何十年かぶりに、ハリソン・フォード、シガニー・ウィーバー、メラニー・グリフィスと …

「できない気がしない」自分を信じる。

「できない」「無理だ」と思えたら、人生はどんなに楽だろう。 高校時代から、現在に …

自分のお尻を蹴飛ばす瞬間

「えいっ!」 やらねばならぬ、 やりたい、 いや、やるのだ。 そう決意をかためて …

「もっと遊べ!」という謎のワード

「MISUMIちゃんは、もっと遊ばなくっちゃ。」 来る日も来る日も歌のことばかり …

「こちとら何年やってると思ってんのよ!」

「こちとら何年やってると思ってんだっ!?」 誰かに自分の専門分野を誉められた時に …