アイディアは、ポンと降ってくるギフト。
クリエイティブなアイディアって、
頭で考えているうちは絶対に出てこないもの。
作詞、作曲しかり。
文章しかり。
企画しかり。
うんうん唸って考えてひねり出すアイディアが、
スコーンと突き抜けることって、
ゼロとは言わないけど、まずもってありません。
何時間考えたって、出ない時は出ない。
人によっていろいろでしょうが、
私にとって、クリエイティブなアイディアは、
突然、ポンと降ってくるもの、という印象です。
そしてまた、降ってきた瞬間に「正解」とわかっているのも特長です。
だから、浮かんだ瞬間に、「あ、出た」と思う。
出てきたアイディアを膨らますのは、
まぁ、思考というわけなんですが、
自分で考えているというよりは、
「えーと、なんだっけ?」と思い出すような感覚で。
いずれにしても、苦しいというよりは、
快感とかスリルとかを感じながら作り進むことが多いんですね。
では、アイディアが出ない時に考えるのは無駄かというと、
そんなことはまったくなくって。
死にものぐるいで考えたり、
さまざまな記憶や、
あれこれ、ヒントになりそうな資料をひっくり返すのって、
「アイディア待ってま〜す」という合図のようなもののようです。
どんなに合図を送っても、うんともすんとも応答がなくて、
あげく、脳がショートして、めっちゃ眠くなって、
あぁ、どうしよおぉおおと、絶望的な気持ちになって、
落ち込むほどに眠くなって・・・
みたいなことを繰り返しているうちに、
まどろみの中で、ポンッと降ってくることもあれば。
あぁ、もう知らんっ!と
お風呂入ったり、お散歩に出かけたりして、
全然考えてないときに突然、ポン、が来ることもある。
締め切りギリギリ、もはやこれまでのタイミングで、
あれ?そっか!とわかることもある。
いずれにしても、人とお仕事している時は、
生きた心地がしませんから、
私は締め切りは自分が、
「この日程ならできる」と自信を持てる日程より、
最低でも1日は多く、もらうようにしています。
この辺のタイム感、スケジュール・センスが磨けないと、
いつもいつも、まわりの人に迷惑をかけることになりますし、
結局、最後の練りに練る時間が足りなくて、
中途半端な状態で作品を出さなくちゃいけなくなります。
ポンはギフト。
たくさん音楽を聴いたり、本を読んだり、旅に出たり、
美しいものをたっぷり見たりする人めがけて落ちてくるギフト。
時に、な〜んにも考えていないときにも、ポンともらえることもあるけど、
基本は、「私、書くんです」「私、創るんです」という、
シグナルを発信している人を見つけて飛んでくるギフトです。
打ち止めも売り切れもない、
無限のリソースの存在を信じて、
今日もひと唸り。
ポン、お願いしますっ!
◆毎週月曜発行中!声に関するマニアックな情報やインサイドストーリーをお届けする無料メルマガ『声出していこうっ』。メルマガのお便りフォームから、ヴォーカリストの質問、疑問にお答えもしています。バックナンバーも読めますよ。
関連記事
-
-
歌と「向いてない」とクソまずいケーキ
「歌がうまくなりたいんですけど、なにをしたらいいですか?」 と質問されると、反射 …
-
-
歌も演奏も一瞬で上達する華麗なる方法
長年にわたり、音楽学校や音楽大学で、 学生のアンサンブル授業を担当してきました。 …
-
-
言わなくていいこと。言うべきこと。
言わなくてもいいことを、 「これはあなたのためだから」と、 上から言う人がいます …
-
-
「誉めて!かまって!」症候群
誰かにかまわれたい、 誉められたい、 認められたいという欲求は、 人間である以上 …
-
-
文化は「オタク」と「変態」、そして「ドM」がつくる
忙しがる人は好きじゃないのですが、 最近、自分もそんな、自分が好きじゃない類の人 …
-
-
「本気で好き」ということ。
「歌が好きなんです。 本気でシンガーになりたいんです。」 そんなことばを聞くたび …
-
-
「たった1曲しか歌うチャンスをもらえないとしたら、 なにを歌う?」
「たった1曲しか歌うチャンスをもらえないとしたら、 なにを歌う?」 アーティスト …
-
-
音楽家として認められるために大切なこと
昨日は大学の卒業ライブでした。 終了後、旅立つ若者たちに、 「今後活動していくた …
-
-
「心」じゃなくって、「耳」で聞くのだよ。
こんなことを書くと、また誤解されそうですが・・・ 音楽ファンや愛好家はともかく、 …
-
-
「大きい音」を扱うのって、テクニックがいることなんですぞ。
「ラウドな音楽をやっている」と言うと、 デリカシーのない、 雑な演奏をしていると …
