セルフイメージは声に出る
歌のレッスンをしていると,
歌う前から、「歌えない」「失敗する」と決めている人に、
実によく出会います。
そもそも「負け」に行ってますから、
声なんか出るわけない。
かっすかすでしょっぼしょぼ、
しかも緊張でかっちんこっちんの声です。
「歌えない」と信じている人を、
いいシンガーにすることはできません。
イメージ通りにカラダは機能するのです。
こんな人たちにもっとも有効なのは、
筋トレでもストレッチでもヴォイトレでもなく、
マインドセットを塗り替えること。
1. 過去から現在にいたるまでの個人史をヒアリングし、
「今、なぜ歌えないのか」を分析、説明する。
2. なぜ「誰もが思い通りに歌える」のか、
科学的な根拠を提示しながら、
納得できるまで徹底的に説明する。
3. シンプルな課題をひとつひとつ、
段階的にクリアさせることで、
モチベーションを上げる。
4. 「できた瞬間」を的確に捉えて、
即座に誉める。
5. 小さな成功体験を積み上げることで、
「いつかできる、という確信」を導き出す。
このような手順で、薄皮をはがすように、
「負け犬マインド」をはぎ取って、
セルフイメージを育てていくのです。
シンガーに限らず、
こうして心身の鍛練と成功体験を積み重ね、
段階的に磨き上げたホンモノのセルフイメージは、
生涯に渡って、自分を支えてくれるパートナーになるはずです。
気合いや思い込みだけで、
セルフイメージの低さを克服しようとしたり、
相手を威嚇したり、
時にマウンティングをキメることで優位に立ち、
セルフイメージの低さを
カモフラージュしようとする人を時折見かけますが、
どんなに強そうに振る舞っても、
心のどこかがおびえていると、
遅かれ早かれ、
周囲に見破られてしまうもの。
やっぱりホンモノのセルフイメージを育てる以外、
ないんですね。
◆【ヴォイトレマガジン『声出していこうっ!me.』】
ほぼ週1回、ブログ記事のインサイドストーリーなど、1歩進んだディープな話題をお届けしているメルマガです。無料登録はこちらから。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
-
“トレーナー”というものの役割を思う。
音楽の世界ってゴールはないんだよな。 ワクチンの軽い副反応で、 なかばサボりなが …
-
-
聞く人を黙らせる、圧倒的な歌を歌う
大学を卒業してフリーターをしながら、 あちこちのセッションで歌わせてもらっていた …
-
-
「今さら?これから始めてモノになるの?」(ビデオレターのご感想から)
ビデオレターの課題を続々と送っていただいていますので、 一部になりますが、少しず …
-
-
絶望的に長い年月、積み重ねる「少しずつ」
こどもの頃好きだった忍者漫画で、 忍者の家に生まれたこどもは、ごく小さな頃から、 …
-
-
「歌うのが嫌い」という人の本当のわけ
「音楽に興味がない」「興味が持てない」という人は、ときどきいますが、 「音楽が嫌 …
-
-
「努力」なんか好きじゃないっ!
「あなたみたいに、努力するのが好きな人のマネはできないわ。」 一緒にお仕事をやっ …
-
-
We Gotta Get Out Of This Place!
夢中で毎日を過ごすうちに、気づけばずいぶんおとなになっていた。 あまりにもずっと …
-
-
自分自身の心の在処(ありか)を探す
我が家の初代わんこ、デイジーさんの体重はおよそ24キロ。 レトリバーにしては、か …
-
-
ミュージシャンに、定石も王道もない!
「MISUMIさんは、何才から歌っているんですか?」 「やっぱり楽譜が読めないと …
-
-
音楽家なら必ず鍛えたい「耳」のお話
耳を鍛えることは、 曲を理解する上でも、楽器や歌の技術や表現力を磨くためにも、 …
- PREV
- 自分のお尻を蹴飛ばす瞬間
- NEXT
- 開けゴマ!
