自分のお尻を蹴飛ばす瞬間
「えいっ!」
やらねばならぬ、
やりたい、
いや、やるのだ。
そう決意をかためても、
ホントにうまくいくかな?
一時の気の迷いじゃないよね?
後悔しない?
などなど、
実際の行動に至るまでは、
何度も、
自分自身の心の声の横槍がはいります。
少なくとも私はそうです。
もちろん、
さまざまな状況をシミュレーションすることは大切です。
そんな心の声に耳を傾けることで回避できる危険もあるでしょう。
しかし、
大きく成長したい、
自分の固定概念、価値観、世界観を変えたい、
未知の世界に飛び込んで自分を試したい、
と望むなら、
冒険、変化、リスクなど、
予測不能の不安はつきもの。
無難に、安全に、道を選んでいては、
けして自分自身を成長させることも、
大きく変化させることもできないのです。
だから、こうと決意したら、
どんな思考のノイズが生まれようとも、
とにかく1歩を踏み出す。
そう決めています。
しかしね。
最初の1歩を踏み出すのは、
実に勇気がいるものです。
ドアを開ける瞬間、
Enterを押す、その瞬間に、
怒涛のように
「いいの?」「大丈夫?」「後悔しない?」が押し寄せてきて、
思わず立ちすくむことがどれだけあるか。
こんなとき私は、
冒頭のように、
「えいっ!」と心の中で、
時に、ほんとうに声に出して、
自分のお尻をドカンと蹴飛ばします。
バンジージャンプの最後の一蹴りを躊躇う自分を、
自分で後ろから蹴飛ばす感じ。
えいっ!です。
新しい事業をスタートする、
留学を決める、
セミナーやスクールに申し込む、
などの、大きなことから、
会いたいと思う人に連絡を取ってみる、
ちょっと値の張る買い物をする、
企画書や原稿を送る、
ブログやYoutubeをアップする、
航空券を取る・・・などなどの、
ちっちゃいことまで。
狡猾に逃げ道を用意し、
雄弁に言い訳をしようとする自分の心に、
だまらっしゃいとばかりに活を入れて、
行動を起こすのです。
「えいっ!」というかけ声が、
カラダのど真ん中に宿るエネルギー中枢を刺激する、
そんなイメージです。
「よいしょっ」でも、
「よしっ!」でも、
「おっしゃー」でも「はいっ」でも「おらっ」でもいい。
そんな「力」を集中させてくれる心の声を育てる。
自分のお尻を思いっきり蹴飛ばす瞬間をたくさん持つ。
ウジウジ悩んでいても、1歩も前に進めないから。
飛び込んで、勢いよく玉砕したら、
また立ち上がって、一から出直せばいいではないか。
失敗を恐れないことを、本当の「勇気」と言うのかもしれません。
今日もひたすら、「えいっ!」です!
◆【ヴォイトレマガジン『声出していこうっ!me.』】
ほぼ週1回、ブログ記事のインサイドストーリーなど、1歩進んだディープな話題をお届けしているメルマガです。無料登録はこちらから。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
-
「積ん読」でも「疑似読書」でも、本で世界は広がるのだ。
少し前に「本を読もう!」というポストをアップしました。 今日も本のお話。 もちろ …
-
-
バンドマンって、大変なんだ。
はじめて「フライヤー」ということばを聞いたのは、ニューヨークで初ライブをやったと …
-
-
誰も「いい声」になんか、興味ない。
『アラジンと魔法のランプ』の実写版、 『アラジン』が話題です。 こどもの頃、 3 …
-
-
「自分の本当の声」ってなんだ?
「私の本当の声ってどんな声なんでしょう?」 シンガーやパフォーマーに限らず、 一 …
-
-
カラダを楽器に「最適化」する。
「タマゴが手の中にあるように、 そーっと鍵盤の上に指を乗せるのよ。」 中学になっ …
-
-
キャリアの節目をポジティブに旅する
「節目」というものをポジティブに捕らえるか、ネガティブに捕らえるかで、 人生のク …
-
-
自分の中心を確認する
やらなくちゃいけないことが多すぎる。 会わなくちゃいけない人が多すぎる。 忙し過 …
-
-
ニッポンの女子力!
今日は、Show-Yaがプロデュースする、”Naon No Yaon …
-
-
バンドのメンバーに歌をけなされたら、真っ先に確認すべきこと。
リハやライブでバンドのメンバーに歌をけなされた、 という悩みを相談されて真っ先に …
-
-
みんな勝手なこといいやがる。
今でこそ、プロアマ、セミプロ問わず、 「アーティスト」なんて、 定義のふわっとし …
- PREV
- 「失敗の記憶」をリセットする
- NEXT
- セルフイメージは声に出る
