地球の裏側まで、掘って掘って掘りまくる。
「チャンスをつかむこと」や「物事が好転すること」をたとえて、
「扉が開く」と言う人がいます。
たしかに、すべてがかみ合って、
いきなりすべてが方向に転がり出すときの感覚は、
バカ〜ッと扉が開く感覚と似ていますが、
そこに至るまでのプロセスは、
けして、単に「扉を叩き続ける」ようなスマートなものではありません。
「可能性」という小さな石ころを探して、
地面を素手で掘り進むかのような、
泥臭くって、血のにじむような、
ともすれば無力感にうちひしがれそうになるような。
そんな感覚に近いのではないか。
狙いを定めた場所を掘っても、掘っても、
その石ころに出会えないと、
ついつい掘る場所を変えたくなる。
そうやって、あっちを掘り返し、
こっちを掘り返し、していくうちに、
自分は違う場所を掘り返しているのではないか?
誰かが先にそれを持っていってしまったのではないか?
もしかして、他の石と間違えて見過ごしてしまったのではないか?
いや、そもそも、そんな石は最初から存在しないのではないか?
そんな思いに心が占領され、前に進めなくなる。
やがて、あきらめてしまうか、
別の場所で最初から、また、おなじことを繰り返すか。
もちろん、ほんの2〜3回土をすくっただけで、
誰よりもキラキラ輝く石ころに出会えたという、
幸運な人たちはいるでしょう。
しかし、自分には起きなかったことを考えても仕方ありません。
必ず見つかると、ただただ信じて、ひたすら掘る。
地球の裏側まで、突き進む覚悟で掘る。
なにがなんでも、見つけられるまで掘って掘って掘りまくる。
信じること。
夢中でやること。
やめないこと。
「可能性」を切り開く方法は、結局、これしかないのです。
<Day-to-day>
10月29日(日) 【MTLワークショップ in 鹿児島/あなたの歌を劇的に変える7つのヒント】のプログラムがかたまってきました。
歌に対する感じ方ががらっと変わる、スリリングなワークショップになりそうです。お申し込み受付は25日まで。まだお席、あります。ご興味のある方はお早めに。
関連記事
-
-
「プロの理想」を押しつけちゃいかんのだ。
その昔、一緒に曲をつくるためよく入り浸っていた友人のギターリスト・K氏の家には、 …
-
-
努力賞はない。そんなものはいらない。
「努力賞はないからね。」 音楽業界で仕事をするようになって、 一体何回このことば …
-
-
オレの方がすごい?「優越感シンドローム」
ある程度キャリアのあるプロフェッショナルなら、 誰しも、自分自身の仕事や能力にプ …
-
-
人生で大事なことは、みんなバンドから教わった
バンドって、うまく行ってるときは、 「これほど素敵なものはない!」と思えるくらい …
-
-
「とろい」って言うなっ!
「キミは運転、向いてないねー」 この人生、 「向いてない」と言われたことは数々あ …
-
-
夢を叶えるステップは、「仕込む」「 堪える」 そして、「戦う」。
先日ClubHouseで諸先輩方が、 次世代をになう若者たちに、 自分たちの若い …
-
-
自分の「イケてるところ」に視線を集める。
「しっかし、綺麗な顔してるわよね〜。 マジでどっこもいじってないの?」 「だから …
-
-
リミッターをぶっ壊せ。
「MISUMIさんがこれまで味わった挫折ってなんですか?」 先日、とある方にこん …
-
-
セルフ・プロデュース時代を勝ち抜ける
「事務所に入りたい」 「メジャーデビューしたい」 そんな夢を抱いて、オーディショ …
-
-
人生の値段、おいくらですか?
おとなになってから、自己投資をいくらしたかが、その人の価値を決める。 そんなこと …