大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

地球の裏側まで、掘って掘って掘りまくる。

   

「チャンスをつかむこと」や「物事が好転すること」をたとえて、
「扉が開く」と言う人がいます。

たしかに、すべてがかみ合って、
いきなりすべてが方向に転がり出すときの感覚は、
バカ〜ッと扉が開く感覚と似ていますが、

そこに至るまでのプロセスは、
けして、単に「扉を叩き続ける」ようなスマートなものではありません。

「可能性」という小さな石ころを探して、
地面を素手で掘り進むかのような、
泥臭くって、血のにじむような、
ともすれば無力感にうちひしがれそうになるような。
そんな感覚に近いのではないか。

狙いを定めた場所を掘っても、掘っても、
その石ころに出会えないと、
ついつい掘る場所を変えたくなる。

そうやって、あっちを掘り返し、
こっちを掘り返し、していくうちに、

自分は違う場所を掘り返しているのではないか?
誰かが先にそれを持っていってしまったのではないか?
もしかして、他の石と間違えて見過ごしてしまったのではないか?
いや、そもそも、そんな石は最初から存在しないのではないか?

そんな思いに心が占領され、前に進めなくなる。

やがて、あきらめてしまうか、
別の場所で最初から、また、おなじことを繰り返すか。

 

もちろん、ほんの2〜3回土をすくっただけで、
誰よりもキラキラ輝く石ころに出会えたという、
幸運な人たちはいるでしょう。
 
しかし、自分には起きなかったことを考えても仕方ありません。

 

必ず見つかると、ただただ信じて、ひたすら掘る。
地球の裏側まで、突き進む覚悟で掘る。
なにがなんでも、見つけられるまで掘って掘って掘りまくる。

信じること。
夢中でやること。
やめないこと。

「可能性」を切り開く方法は、結局、これしかないのです。

 

<Day-to-day>
10月29日(日) 【MTLワークショップ in 鹿児島/あなたの歌を劇的に変える7つのヒント】のプログラムがかたまってきました。
歌に対する感じ方ががらっと変わる、スリリングなワークショップになりそうです。お申し込み受付は25日まで。まだお席、あります。ご興味のある方はお早めに。

 

 - Life, 夢を叶える

  関連記事

理解できない相手がクソなのか、させられない自分がダメなのか。

誰にも歌を認めてもらえず、 今日辞めようか、 明日ちゃんとした就職先を探そうかと …

完成しない作品は、「作品」ではない

ずいぶん昔。 ユーミンがとあるラジオ番組で、 「美大で日本画を専攻していた」とい …

「初めて」が「自分の基準」になる!

オーディションなどの審査をするとき、 最初に出てきたパフォーマーが、まずは採点の …

デビューを夢見る若者は「白馬の王子さまシンドローム」?

白馬の王子さま。   苦しい人生を一転させてくれる、素敵な男性の代名詞 …

歌と「向いてない」とクソまずいケーキ

「歌がうまくなりたいんですけど、なにをしたらいいですか?」 と質問されると、反射 …

優秀な人は群れない。媚びない。焦らない。

今日は朝から、頭脳派かつ純粋にそれぞれの仕事を追求するリアルプロフェッショナルの …

「表現したい」という欲求は、 それが可能な人にのみ与えられるエネルギー。

「クリエイティビティの源は何ですか?」と聞いたら、 「リビドーですよ」と答えたア …

憧れを現実に変える力

中学に入学して、 生まれて初めて部活動というものをはじめた時、 同じ部活の高校生 …

「こんな曲やるくらいなら、あたし、バンド辞める」

カバー曲ばかりやっていた学生時代、 すでに社会人バンドでがんばっていた高校時代の …

メイクに目覚める年齢 vs. あきらめる年齢

大学4年の頃、よく遊んでいた同級生の男子に、いきなり、 「っていうかさぁ、コサカ …