「声ってなんだろう?」
2015/12/20
「声ってなんだろう?」
この疑問の明確な答えを、ずっと追い求めています。
物理学的に言えば、声は音。すなわち空気の振動。
マニアックに言えば、
声門を閉じ、吐気で声帯を振動させることで生まれる声の種を、
声道で共鳴させ、増幅し、外部に伝える音。
しかし、カラダは機械のように、常に一定の振動を起こすわけでも、
一定の周波数を発する訳でもありません。
刻一刻と、変化し、その音色や音量、高低を変えるのです。
声には、声を発する人の年齢や、健康状態、強靱さなどの情報が乗ります。
人のカラダの持つエネルギーが、
声となって相手に伝わるとも言えるかもしれません。
人は、声のエネルギーに乗るメッセージを瞬時に感じ取り、
本能的に相手に関する情報を受け取るのです。
同時に、無意識に「お漏らしになってしまう声」以外、
発声という行為のほとんどは「声を出したい」という衝動から生まれます。
脳に衝動が走る。
相手に何かを伝えたいという感情が、瞬時に、
カラダのあらゆる部品を総動員して、発声というアクションを起こす。
つまり、心のエネルギーが声に形を変えて、
相手に伝わってゆく、という見方もできるはず。
心に力がないと、声にも力が出ない。
もしかしたら数値化できるくらい、
明白に、発されるエネルギー量も違うかもしれません。
声は空気の振動であり、
肉体のエネルギーと心のエネルギーを掛け合わせたもの。
そこに、外部の要因、スピリチュアル的に言ってしまうと、
声を発する空間に満ちている場のエネルギーや、
聞き手の心にある感情のエネルギーなどが化学反応を起こして、
人の心を動かしたり、行動を促したりするということになるのでしょう。
声は、自分自身の心と肉体をつなげてくれるもの。
人と人との、心をつなげてくれる、リボンのようなもの。
ときに、あきれるほど科学的、論理的存在であり、
ときに、スピリチュアルな存在であり、
また、哲学的な存在にもなり得る。。。
「声ってなんだろう?」
声と出会って、声に人生を教えてもらい、劇的に人生を変えてさえもらって、
今なお、こんな単純な疑問にすら、明白な答えを見つけられずにいます。
こうやって、一生探すのかもしれません。
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