結果が出るまで、やる。~SInger’s Tips #14~
高い声が定着しない。
声量がいまひとつ上がらない。
ピッチがなかなか安定しない。
コピーがしょぼい。
英語の発音がうまくならない・・・etc.etc….
「がんばって、練習してるんですけどね。」
という括弧書き付きで、
こうしたさまざまな相談を受けます。
思ったように上達しない時、
見直すべきは方法論。
しっくりこない方法で、
どれだけ練習しても、
堂々巡りになりがちです。
一方で、
ある方法で結果が出ないからと、
すぐに別の方法論に飛びつく。
あっちをちょこっと。
こっちもちょこっと。
これが、一番効果が出ません。
方法論を選ぶ段階で、
あれこれ試してみるのは、もちろん必要ですが、
試している程度で、結果が出るわけは、ないんです。
どんな方法論でも、
結果が出るには、
それなりの覚悟と期間が必要です。
あれこれ試し散らかしているだけで、
結局、取り組んでいない。
それで「練習がんばっている」と思い込み、
あげく、「自分には才能ないから」と、
腐ってあきらめてしまう。
このサイクルが、異様に早い人が、
残念ながらとっても多いと感じています。
「結果が出ないのは、
結果が出るまでやってないから」。
まずは、このスタンスで、
お取り組みのほど、
よろしくお願いします。

◆一生に一度、集中的に学ぶだけで、”自分で自分に教えること”を可能にするMTL 12。毎週日曜日10時〜Youtubeにて公開中。
◆毎週月曜発行中!声に関するマニアックな情報やインサイドストーリーをお届けする無料メルマガ『声出していこうっ』。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
-
「いい声が出ない」には、いつだって理由がある。
歌うというのは、カラダの中と外を繋げる作業。 少しスピリチュアルな言い方をすれば …
-
-
まず、自分の出音(でおと)をちゃんとせい。
トレーナーズ・メソッド、リズム編のテキスト制作中にて、 古今東西のドラマーの名演 …
-
-
ノドを痛めるのは「大きな声を出すから」ではなく「出し方が悪いから」
「大きな声=ノドを痛める」と思っている人が、 あまりに多いことに、いつも驚かされ …
-
-
声の変化と向き合う vol.2〜変化を受け入れ、味わい、楽しんだものが勝ち
「声の老化」についての第2回です。 第1回は、年齢を免罪符にせず、 …
-
-
「心」じゃなくって、「耳」で聞くのだよ。
こんなことを書くと、また誤解されそうですが・・・ 音楽ファンや愛好家はともかく、 …
-
-
あの頃の私を探さないでください。
中学で音楽に目覚めてから、 プロの世界の入り口に立つまで、 とにかく音楽以外のこ …
-
-
腰が硬い人はリズムが悪い!
以前教えていた音楽学校で、 「演奏中の動きがぎこちない学生が多い」という話になっ …
-
-
歌う人は「聞こえ方」が命!
ステージ上で自分の声が聞こえないと悩んでいる人は、 ほんっとにたくさんいます。 …
-
-
ヴォーカリストこそ、もっと、ちゃんと「聴く」!
バンドのパートの中で、一番コピーしやすくて、 誰でも、そこそこやれるパートってな …
-
-
「声」は自分で選ぶ。〜Singer’s Tips #8〜
「●●みたいな音楽やりたいんですけど、声質が向いてなくて」 「△△さんみたいに歌 …
- PREV
- 走りながら学ぶ。
- NEXT
- 「音楽」という流れをつかむ~Singer’s Tips #15~
