現実が自分にフィットしないときに、 なぜ、自分を合わせに行こうとするのか?
生涯を共にできるようなメンバーになかなか巡り会えず、
日々バンドの人間関係に悩んでいるとき、
シンセを駆使して、
たったひとりでステージに立つ、
ハワード・ジョーンズというシンガーの存在を知って、
ぎゃぁ、こんな人もいるんだと、びっくりしたものです。
エレキギターが大きすぎて重すぎて、
どんなにがんばっても、鍛えても、
自分の手のサイズ、
カラダのサイズでは、カッコよくギターなんか弾けない、と、
へこたれていた頃、
ギターのサイズを自分に合わせて特注する、という人の話を聴いて、
いや、考えれば当たり前のことなんでしょうが、
うっそぉ〜、そんな手があるの?
そんなんでいいの?
などと、ひっくり返りそうになりました。
英語が完璧にしゃべれないと、
海外で歌は認めてもらえないと、
そりゃあもう、必死のパッチで英語の勉強をしていたある日、
当時イギリスで人気だった日本人ユニット、
Frank Chickensの”We are Ninja”を聞いた時は、
もう、さらに衝撃で、頭が爆発しそうになりました。
あー、もうね。
固定概念。
そんな自分の真面目さ、というか、
頭の硬さを思い知らされるたびに、
あたしって、ほんっとにつまらんヤツだと思うのです。
「現実」が自分にフィットしないときに、
なぜ、自分を合わせに行こうとするのか?
「現実」にフィットできない自分を、
なぜ、無能で無力で劣っていると、卑下するのか?
思うようにいかないなら、
「現実」を自分にフィットするように変えればよろしい。
もしくは、「現実」との向き合い方を変えればよろしい。
自分という唯一無二の、
超絶ユニークな存在を、
なぜ、「これが正しい」、「現実とはこうである」という、
誰かの決めたちっぽけなルールの中に閉じ込めようとするのか?
真面目であることは、大事なことだけど、
時に、人を臆病にします。
「なんでもあり」。
その発想がなかったら、
ジミヘンも、
ジャクソン・ポロックも、
HGウェールズも、
存在してないことになるじゃありませんか。
ミュージシャンだけでお仕事をしていた頃よりも、
人に教えたり、物を書いたりするようになってからの方が、
圧倒的に発想が柔軟になったと自負しています。
しかしね。
それでも、時々、自分の「固定概念」の壁に気付いて、
ウンザリすることがあるのです。
Anything Goes.
何もかもが可能なら、
今、自分は何をしたいか、
何を望むかと考えて行動する。
常に忘れちゃいけない、
忘れたくない、私の信念です。

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