まず、「やれます」と言ってみる。
2021/03/18
「なんで英語で歌詞がかけるんですか?」と、
よく質問されます。
私はいわゆる帰国子女でもないし、
専門に英詞の書き方を習ったことがあるわけでもありません。
それでも、
アーティストさんたちのアルバムやCM楽曲、
映画のサントラなどなど、
JASRAC登録楽曲は100曲前後あります。
英語ネイティブのシンガーたちの歌う楽曲に、
英語の歌詞を提供するという、
今考えても冷や汗の出るようなお仕事を依頼されたことも多々あります。
正直、なんでこんなことになっちゃったんだろう、
という気持ちです。
「やらせてください」と営業したわけじゃないし、
「英詞の専門家」という看板を掲げていたわけでも、
もちろん、ありません。
ただね。
私は、歌える。
そして、曲を聞いていると、
ことばがば〜っと降ってくる。
私はそれを拾い集めて、
自分が語る平易なことばで、
自分が歌って気持ちいい歌詞を書くだけです。
おそらくは、
こどもの頃から大量に聞いている英語の歌の歌詞や、
ワクワクしながら読んだペーパーバックのカッコいいセリフたち、
そして、大好きな洋画のセリフたちが脳内にストックされていて、
それらが、音楽を引き金に、
感情とともにことばとなって呼び覚まされるのでしょう。
もちろん、いろんな種類の辞書のお世話になります。
日本語でも難しいのに、
まして、外国語の文法やことばのニュアンスなんて、
わからん!となるときも、多々あります。
ネイティブの方にチェックしていただくことも、
英詞をお引き受けする条件として、
必ず、お願いしています。
それでも、ネイティブな人たちではなく、
私に歌詞を依頼してくださるのは、
音楽的なことばのノリのよさとか、
スタッフさんとのコミュニケーションの取りやすさ、
日本人にもわかりやすいことばの選び方、
そして、なにより、私が仮歌を入れたときの雰囲気で、
評価をいただいているからではないかと自負しています。
私が英詞を書き始めたのは、
ツアーのコーラスさんのお仕事をちょこっとやりながら、
小さなライブハウスでライブをやっていた頃のことでした。
私の歌の評判を聞いて、
ヴォーカリストを探していた、
とあるプロデューサーチームが、
ライブをこっそり見に来てくれたのです。
ライブ終わりに、いきなりカフェに呼び出されて、
なんか垢抜けたオトナたちに囲まれて…。
目の前で、3人が、私がそこにいないかのように、
私の話をしているのを、
なんか不思議な気持ちで聞いていたのをぼんやり思い出します。
突然、その中のひとりが私にこんなことを聞きました。
「キミ、英語で歌詞書ける?
ほんとは英詞書ける子、探してるんだよね」。
この刹那、いやもう反射的に、
「はい!書けます!」と、
なんのためらいもなく、大ウソをついた自分を、
むにゃ10年経った今も、
心の底から誉めてやりたい。
あの時、返事がもう一瞬遅れていたら、
いや、「書いたことありません」なんて言っていたら、
私のその後の人生は全然違ったものになっていたかもしれません。
少なくとも、英詞の作詞家にはなってなかったかな?
私の答えに、一同が「おー、そうですか」となり、
その場で「じゃ、この曲に歌詞つけて」と、
渡されたカセットテープを心で冷や汗をかきながら受け取って。
家に帰って、その音源を聞きながら、
「どうすんのよー」と号泣したときの、
あの、やっちまった感や、
ちっきしょー、こうなったら、
バレて元々ぉ〜とばかりに、
やけくそで書いた英語の歌詞もどきを握りしめて、
作家さんの家に行ったときの胃の縮む感覚や、
それを聞いた作家さんが、
「ふーん。悪くないね」と言ってくれた瞬間の、
ドーパミン大量分泌の感覚や・・・。
ああいうすべてが、
大きな扉を開いてくれたのですね。
「やりたい」と心から願うことは、
「やります」と言ってみる。
なんなら、「やれます」と言ってみる。
そして、口に出したら、
とにかく、なにがなんでも形にする。
いや、時に大事故になりますけどね。
それでも、1歩、前に進むことはできるわけです。
あとは、時間が教えてくれる。
なにごとも、言ったモン勝ち。
このモットーは、いまだに崩れていません。
◆3月28日(日)20時~生配信ライブ詳細はこちら。ツイキャスを初めて見るという方はこちらのマニュアルを参照にアカウントを作成してください。
◆私のバンド、Dazy’s の楽曲はApple Music でも聴けますので、ぜひ。
歌詞はこちらで公開中。訳詞もボチボチ書いています。
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