あぁ、あこがれの「ビッチ感」
人にこう見られたい、というイメージと、
実際の自分自身が人に与えるイメージに開きがあるという人は、
少なからずいるでしょう。
私も、長いこと、そのひとりでした。
なにしろ憧れていたのは
Sex, Drug, Rock’n Roll時代のロックです。
その時代のロックミュージシャンって、
反社会的な匂いがするというか。
そんな雰囲気がまたロックでカッコよかったわけです。
だから憧れました。
手足が長くて、やせ形で、
美人で、神秘的で、ビッチ感のある、
ロックファッションが似合う女。
もうね、そんな人に会う度に、
あー、やられた、と思ってしまう。
だって、若い頃の私はといえば、
(今もたいして変わりはないけれど)
ドラッグどころかタバコも吸わない、
なんならお酒もまぁまぁ弱い。
人のよさそうな丸顔で、
ナイーブで、わかりやすくて、リアクションもでかい、
これ以上ないくらい健全な女。
がんばって、
自分自身の雰囲気を変えようとしたけれど、
痩せたくてジムに通えば、
なんかますます健康的になってしまう。
神秘的にふるまいたくても、1時間と黙っていられない。
ビッチ感を醸し出そうとしても、
それ系の男子に相手にされない。
ロックファッションだって、さっぱり似合わない。
・・・というか、興味がわかない。
今でこそ、なんとなく、
「ロック歌っている人」みたいなイメージになってはいますが、
服を買いに行って、
「ミュージシャンですか?」と聞かれたことはただの一度もありません。
「歌のお仕事です」と言えば、
オペラですか?ジャズですか?もしかしてゴスペルですか?
・・・一生待っても「ロック」というワードは出てきません。
つまり、私は、
どこをどう輪切りにしても、
自分にない要素の人間に憧れて、
そんなイメージを醸し出せる人たちに、
少なからずコンプレックスを抱いてきたわけです。
その昔、そんな話を友だちにしたら、
「それって、MISUMI、
自分じゃなくなりたいって言ってるようなもんだよ」と、
言われました。
私は誰かに憧れていたんじゃなくって、
自分が嫌いだったんですね。
自分じゃない誰かになろうという努力ほど不毛な努力はありません。
自分自身を好きになることができないのに、
自分を極めることはできません。
大事なことは、
自分自身にラベルをつけたり、
乱暴に分類したりしないこと。
人からどう見えるかなんてイメージは、
100人いたら、100人言うことが違う。
大事なのは、
今、自分をどう生きているか。
今、何を感じているか。
今、この瞬間の自分が好きなら、
それが正解なんですよね。
ま、ビッチは来世かな。。。
(結局、悟っているわけではない(^^)

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