大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

人はアウトプットすることで成長する

      2024/06/25

「学ぶ」といえば、本を読んだり、音楽を聴いたり、人の話を聞いたりと、
インプットすることばかりを考えがちです。

しかし、学びは外部からやってくるものとは限りません。

人に話したり、書き出したり、
自分の頭の中にあることをアウトプットするうちに、
生まれる学びもたくさんあります。

話したり、書いたりすることで、頭の中が整理整頓されてゆく。
不足している知識や、未整理だった思考が、次々と明らかになり、
さらにクオリティの高いアウトプットをしていくために、
それらを補完しようという意欲が生まれる。

間違ったことを語ったり、恥をかいたりしたくないという緊張感も一役買います。

人に何かを教えようとするときに、
人は、教わる時の何倍も学ぶのです。
ときに、あまり何もかも話してしまう、書いてしまうと、
自分のネタというか、学んだ事が尽きてしまうような恐怖に襲われるものです。

しかし、実際は、話せば話すほど、書けば書くほど、
溢れるように、思考やことばが生まれて来ることに気づきます。

アウトプットするほどに、知識欲が高まり、それがさらなる学習に拍車をかけます。

ちょっと話したり、書いたりするくらいで、
尽きてしまう程度の学習量では、まだまだ全然足りないんです。

一定量を超えた学習をしている人は、
アウトプットを繰り返す事で、そこから新しい思考を生み出すことができます。

つまり、ネタを生み出すようになるのです。
自ら生み出したネタから、また学ぶことができる。

この正のスパイラルはエンドレス。終わることがありません。

インプットだけでなく、アウトプットが人を成長させる。

そう信じて、今日も語るのです。書くのです。

21228500_s

 - Life, 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

  関連記事

歌っている自分を直視できない?

歌っているところを動画に撮る。 こんな宿題を出すことが多々あります。 自分を客観 …

ことばってムツカシイ。

「うっそぉ〜」というリアクションが流行ったのは、 80年代だったでしょうか。 「 …

「妄想」は所詮「妄想」です。

小学校1年の終わりに急性腎炎で、2ヶ月ほど入院し、 (今となっては理由は定かでは …

まず、「やれます」と言ってみる。

「なんで英語で歌詞がかけるんですか?」と、 よく質問されます。 私はいわゆる帰国 …

「中毒」か?「夢中」か?

先日、アルコールやドラッグ、セックスなどの中毒患者のためのリハビリテーション施設 …

情報処理のスピードを上げる。

遠〜い昔。 小学校時代の親友に、とってもよくお勉強ができる、 某有名私立中学に一 …

前途洋々な若者に思わずアドバイスしてしまう5つのこと

時間は年齢とともに加速する。   噂には聞いていたけど、 そして、20 …

本質で語れ!

ヴォーカリスト、作詞家、歌の先生とキャリアを重ねて、 なかなかの「いいお年」にな …

「私のカラダはギターには向いていないんだ・・・」

高校時代、ギターリストを目差していた頃のお話。 クラプトンに憧れて、黒いストラト …

ゆっくりやってもできないことは、速くやったらなおさらできない。

「速くて難しい曲」、どうやって練習していますか?   学生などの練習で …