大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

まだなんにも終わってないし、これからはじまることだって、たくさんある。

   

ここのところ、本当にいろんなことがあって、
しょげたり、凹んだり、疲れ切ったり。

でまた、そんなときほど、
負の念を拾いやすいというか、
スピ系の人に言ったらなんか言われそうなくらい、
なーんか、どーんと気が重くなることがあったりして。

そんなときは、我が心の友と、チャットしたり、
ジェフ夫さん相手にうだうだ言ったりするのが常ですが、

今日はバリバリ仕事モードにも関わらず、
そんな余計なノイズに悩まされて、
今ひとつ集中できなかったので、

普段、仕事の時に歌詞やリズムのある音楽を聴くことは、
まず、ないんですが、
(逆に音楽に集中しちゃうので)
実にひっさびさに、サイモンとガーファンクルのベスト盤を流してみました。

えーと、お若い方のために解説しておくと、
サイモンとガーファンクルは、
映画『卒業』のテーマ”Sounds Of Silence”や”明日に架ける橋”など、
数々の世界的なヒット曲を世に送り出したアメリカのフォークデュオです。

いやー、音楽って、すごい。
ほんっとにすごい。

“Sounds Of Silence”のイントロが流れはじめた瞬間に、
一瞬にして、中学・高校時代の感覚が蘇ってきました。

記憶じゃないの。感覚。
いつもなんだかすっごい淋しかったこととか、
それでも、希望と夢に胸がはち切れそうだったこととか、
アメリカとかイギリスとか、
遠い遠い世界に死ぬほど憧れて、憧れて、
いても立ってもいられなかったこととか。

若さ以外なんにも持ってなかったあの頃の、
野望とかエネルギーとか。
やり場のない思いを、
ひたすらギターやピアノの練習にぶつけていたこととか。

そんな、感覚が一気にカラダの中に蘇ってきたら、
「なーんだ」って思えたんです。

なんにもなくしてない。
時間さえ、失ってない。

あの頃夢見ていたことを、いっぱい叶えて、
経験と出会いをそりゃもうとんでもなくたっぷり貯金した。

まだまだなんにも終わってないし、
これからはじまることだって、たくさんある。

自分以外のなにものも、
自分からなにかを奪うことはできない。

そして、得意の、
日本語で言うと、そうね、「ばかやろー」的な、
Fではじまる、例の英語のことばを心の中で叫んだら、
(あ、けして、サイモンとガーファンクルはけして、そういう音楽じゃありません)

なんか、一気に勇気が湧いてきました。

人に負けるんじゃない。
敗北ってのは自分にするんだ。

ティーンエイジャーの頃、
ノートをびっしり埋め尽くした青臭いセリフがいっぱい思い出されます。

まだまだ突っ走ります。
どうやらそういう生き物です。

あなたも一緒に、走ってください。

■無料メルマガ『声出していこうっ』。プライベートなお話からマニアックなお話まで、ポップな感じで綴っていきます!(ほぼ)毎週月曜発行!バックナンバーも読めますよ。

 - Life

  関連記事

「無駄な努力」は、 果たして本当に「無駄」なのか?

「あ。これやってみたい!」 ちょっとした閃きに、心をつかまれて、 どうにもこうに …

なにをハンディとするか、 なにをチャンスと考えるか。

「やっぱなぁ〜。東北人は、生まれながらにハンデ背負ってんだなぁ〜」 カツゼツとビ …

「うまくいかないとき」のことを一生覚えていよう

ときどき、うまく行かなかったときのことを数え上げてみたりします。   …

どうせ見えない未来なら、明るい側面だけを期待して生きる。

「MISUMI、そんなことしてて、将来どうするつもりなの?」 思春期の頃から、ア …

仕事中毒=「超人病」が、カラダと心を破壊する

ワーカホリック。 日本語で言うと、仕事中毒。 常に仕事をしていないと、または、そ …

「なにがしたいか」にフォーカスする!

はじめて、音楽制作のために買いそろえたのは、Rolandのキーボードとシーケンサ …

ワクワクに飛び込め!〜 人生を動かすのは、説明できない「衝動」 〜

なにやってるんだろう?そもそも、なんでこんなこと、はじめちゃったんだろう?どうし …

いつでもどこでも、歌あればこの世は楽し。

欧米人の友達に、「あなたは歌ったりしないの?」と訊ねると、 よく返って来ることば …

「最高の一瞬」を刻むのだ!

人と時間ってのは不思議なもので、 好ましい現時点から、それが終わりとなる未来のあ …

「ケツカッチン」で、劇的に成果を上げる

延ばせないデッドライン(締め切り)のことを、 業界用語で「ケツカッチン」と言いま …